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トレード手法│ストキャス循環論

ストキャス循環論

<はじめに>

- 目 次 -

(0)ストキャス3LINEの導入

(0-1)設定値

ストキャスティクスの%k(MT5では「メイン」)の線を3本(短期・中期・長期)を表示させていきます。「シグナル」は非表示にします。スマートフォンでは「None」の設定はできないので「白線」にして見えない様にします。

【長期】
・%K期間「55」 ・%D期間「3」・スローイング「7」→スキャルピングは「3」・適用価格帯「close/close」・移動平均線の種類「Exponential

【中期】
・%K期間「13」 ・%D期間「3」・スローイング「3」・適用価格帯「Low/High」・移動平均線の種類「Exponential

【短期】
・%K期間「5」 ・%D期間「3」・スローイング「1」・適用価格帯「close/close」・移動平均線の種類「Exponential

(実は任意の数で良い項目もありますが、統一の為上記の設定の通りにしてください。)

次にレベルを設定していきます(横の点線)。

レベル(横線)は点線で色は薄めがオススメです。「上:75」、「下:25」に設定しましょう。

レベル設定は3本の内、1本に対して行います。2本にはレベルを設定しません。2本は下記の状態にしてください。

レベル(横線)は点線で色は薄めがオススメです。

(0-1-1)長期線の調整

スキャルピングや長期のレンジの場合は反応を良くする為、微調整を行います。長期線(55期間)のスローイングを「7」から「3」に変更してください。

Stochastic Oscillator

*スローイング「3」の場合

レベル25以下まで落ちています。スパイクの動きについていけてます。

*スローイング「7」の場合

レベル「25」以下になっていません。

設定には一長一短ありますので、どの様なつもりでトレードしているのかによって使い分けてください。例えばスキャルピングならスローイング「3」で待っていれば良いですし、スイングなら「7」にしていれば急落で慌てて売らないで済んだ訳です(この後上昇を開始した)。

(0-2)MT5:インジケーターの重ね方

<MT5でチャートを重ねる方法:PC>

左下の「ナビゲーターリスト」から「Stochastic Oscillator」にカーソルを合わせてください。1つストキャスティクスを表示したら、その上に「ドラッグ&リリース」で重ねていきます。

<定型チャートの保存>

チャートの上で「右クリック」→定型チャートの保存

作成した設定を保存しておきましょう。一つ下の「定型チャートの読み込み」で呼び出す事ができます。

<MT5:スマホの場合>

インディケータウィンドウの「f+」をクリックして重ねてください。移動平均線はローソク足チャートの上に表示しますので「メインチャート」に重ねていきます。

(0-3)Bitmex:インジケーターの重ね方【オマケ】

まず上部の赤四角で囲んだ部分をクリックしてインディケーター(インジケーター)「ストキャスティクス」をクリックします。

設定値を入れたもの3つを表示してください。

Bitmexの場合は「移動平均線の種類」をMT5の様に変更するのは困難なため、キビキビ動く様に「スムースK:1」の設定がオススメです。

3つ表示したらストキャスティクスの線にカーソルを合わせて「右クリック」して「上にマージ」を選択します。すると右図の様に重なります。

※Bitmexではローソク足を「終値/終値」の変更が難しいのでクロスが少しわかりにくいです。三本の線が押し返した所をクロスとするか、短期線のスケールだけを拡大して抜いている様に見せる等の工夫が必要です。MT4/5の使用をオススメいたします。

完全に再現できるのは

・クリプトGT→MT5

・ビットポイント→MT4

・tradingviewで設定

何れかの方法となります。

(0-3-2)Bitmex:tradingview

Bitmexで正確に再現するためには「tradingview」を使う必要があります。

tradingviewへ

以下の手順で設定を行ってください。tradingviewでアカウントを作成しログインしたら検索窓に「XBT」と入力し②をクリックしてください。

tr-01-min

BitMEXのXBTが表示されました。
右側の青い「フル機能のチャート」をクリックしてください。

フル機能のチャートを開いたらコードを貼り付けます。

tr-03-min

・①「pingエディター」を開く

・②以下の「コードを貼り付け」

<長期のスローイングが「3」の場合>

//@version=3
study(title=”ストキャスティクス循環論Ver.”, shorttitle=”ストキャス循環論Ver.”)
periodK1 = input(55, minval=1, title=”長期%K”)
periodK2 = input(13, minval=1, title=”中期%K”)
periodK3 = input(5, minval=1, title=”短期%K”)
smoothK1 = input(3, title=”長期スローイング”, minval=1)
smoothK2 = input(3, title=”中期スローイング”, minval=1)
smoothK3 = input(1, title=”短期スローイング”, minval=1)
k1 = ema(stoch(close, close, close, periodK1), smoothK1)
k2 = ema(stoch(close, high, low, periodK2), smoothK2)
k3 = ema(stoch(close, close, close, periodK3), smoothK3)
plot(k1, title=”長期%K”, color=black, transp=0)
plot(k2, title=”中期%K”, color=blue, transp=0)
plot(k3, title=”短期%K”, color=orange, transp=0)
h0 = hline(75)
h1 = hline(25)
fill(h0, h1, color=purple, transp=95)

<長期のスローイングが「7」の場合>

//@version=3
study(title=”ストキャスティクス循環論Ver.”, shorttitle=”ストキャス循環論Ver.”)
periodK1 = input(55, minval=1, title=”長期%K”)
periodK2 = input(13, minval=1, title=”中期%K”)
periodK3 = input(5, minval=1, title=”短期%K”)
smoothK1 = input(7, title=”長期スローイング”, minval=1)
smoothK2 = input(3, title=”中期スローイング”, minval=1)
smoothK3 = input(1, title=”短期スローイング”, minval=1)
k1 = ema(stoch(close, close, close, periodK1), smoothK1)
k2 = ema(stoch(close, high, low, periodK2), smoothK2)
k3 = ema(stoch(close, close, close, periodK3), smoothK3)
plot(k1, title=”長期%K”, color=black, transp=0)
plot(k2, title=”中期%K”, color=blue, transp=0)
plot(k3, title=”短期%K”, color=orange, transp=0)
h0 = hline(75)
h1 = hline(25)
fill(h0, h1, color=purple, transp=95)

・③「チャートに追加」をクリックして隣の「保存」ボタンを押してください。

※【注意】絶対に「公開」しないでください

(0-4)基本的な見方

3本の線のクロスが売買サインです。左は1分足、右が4時間足ですが基本的な見方は同じです。

ロング(買い)なら、「レベル25以下でゴールデンクロス」。ショート(売り)は「レベル75以上でデッドクロス」という事になります。

移動平均線(SMA)は2本表示させます。

・黒線:60期間(ローソク足60本分)・オレンジ線:200期間

原則として、ローソク足がこの二本より上にある場合にはショート、二本より下の場合にはロングを検討していきます。二本の移動平均線の間にローソク足がある場合には見る時間軸を下位の時間軸に変えます。これも後述しますのでここでは「とりあえず2本の移動平均線」を表示してください。

(0-5)ストキャス循環論とは

3つの期間(短・中・長)の勢いがそれぞれ収束した所を狙う手法です。

長期線(黒)がオシレーターの下限から上限の付近までに1度到達するまでに中期線(青)は2~3往復し、短期線(黄)はさら青線より多く往復します。

3つの期間に設定したストキャスティクスが循環する時、稀に3つのトレンド転換点が重なる箇所があります。一つの時間軸で見たときに比べて、異なる複数の時間軸(日足・1時間足・15分足等)でトレンド転換点を判断した方が「トレンド転換の確立が高い」事から循環に注目しました。

「3期間のデッドクロス」は大きな「戻り高値」になる事が多く、「2期間のデッドクロス」はトレンド継続の中継点で現れる「戻り高値」を示しています。

詳しくは後述のグランビルの法則などで解説します。下記の中期線の役割についてはこの段階では流し読みで大丈夫です。

(0-6)中期線(青線)の役割

ストキャスティクス中期線の役割は、「押し安値(押し目)」「戻り高値(戻り目)」のポイントになります。

※押し目(戻り目):上昇(下降)トレンド中に「利益確定」等が原因で一時的にレート(価格)が反転ポイント。または、トレンド転換地点のチャートパターンの右側に現れる事が多い。例えば図では高値付近のダブルトップの右側。三尊の右肩などでも出現率は高い。

・2019年3月のBTCチャート

ストキャスティクスの長期(黒線)の値が高いレベルで推移しています。これはローソク足55本分の範囲で安値を継続的に切り上げた結果といえます(後述のストキャスティクス計算方法を参照)。

「トレンド継続」のパターンとなりますので、ストキャスティクスのゴールデンクロスやデッドクロスだけを頼りにエントリーしないでください。

この図では、長期トレンド(上昇)をフォローして押し目を狙います。

ストキャスティクスの中期線(青)で強気のリバーサル(緑の矢印)が発生しています。リバーサル発生時の中期線と短期線のゴールデンクロスが再上昇開始な合図になりますのでロング継続等の判断を下します。

リバーサルについては後半で解説します。ここでは「トレンド継続」の対応と「トレンド転換」の対応は別のするべきだという点だけ覚えておいてください。

・2017年5月のBTCチャート

下記は2017年5月のBTCチャートです。色々書き込んでありますが、基礎理論を順番に追っていけば自然に読める内容になっています。ここでは赤い四角に白抜きで「循環(中期)」の部分だけ注目してください(左側は青丸・右側は赤丸)。

左側では中期線がレベル25付近まで下がった「A」で「グランビルの法則:買い3」、[「B」で「グランビルの法則:買い2」と一致しています。長期ストキャスティクス(黒線)は50より上で上昇トレンドの最中です。右側の「循環(中期)」の赤丸地点ではローソク足チャートは高値切り下げのダブルトップを形成しています。

(0-7)長期足に注目

下記はBTCチャートの4時間足(2017年12月15日)です。

先ほど「2本の移動平均線(オレンジ:200期間/黒:60期間)」より下でストキャスティクスがゴールデンクロスしている場合には「買い」と説明しました。

ではAのポジションで買いを入れず新規ポジションをBとした場合どうでしょうか?確かにストキャスティクスのレベルは「75」より上です。しかし「移動平均線(オレンジ:200期間)」で価格(レート)が反発して上抜きできませんでした。

すなわち、ストキャス循環論での「売り要件」は満たしていません。

後述しますが「戻り高値」といって上昇トレンドの中で一時的にレートが反転するポイントです。トレンドフォロー(順張り)でチャートを追いかける事を推奨していますので、この場面でのショートは入れないという事になります。

長期足は上昇トレンドで、ショートは逆張りです。この手法の一つの目安として「2本の移動平均線に挟まれている箇所では表示している時間足の範囲では、トレンド転換する可能性は低い」と判断します。

(0-8)何故ストキャスティクスか?

・ストキャスティクスの計算式

まずストキャスティクスの計算式を簡単に説明します。

ストキャスティクスの「%K」は設定した期間の範囲で「現在のレートのレベルの値を「%」で表示したモノです。長期線を55期間とすると、55本分のローソク足の中での最高値と最安値が計算の基礎になります(カスタムでローソク足を終値で見たり、移動平均線の種類を変更するなど工夫をしているのがストキャス循環論の設定です。)。

※計算式系の話は突き詰めだすとキリがないし、ここでは意味がないので「とても大まかに」表現させていただきます。

例えば、現在のレートが55本のローソク足の中で最高値ならば、「%K=100%(値:1)」という意味です。逆に、現在のレートが最安値ならば、「%K=0%」になります。

・%K=(100-10)÷(100-10)=1 ※正数1は100%

似た値動きをするオシレーターに「RSI」がありますが、計算式が大きく異なります。仮にRSIの値を同様の55期間に設定して日足で見た時に、「RSI=100」となる為には、55日間価格が上昇し続ける必要があります。つまり、値が100になる事ほとんど無いという事になります。一長一短ありますが、ストキャスティクスはRSIに比べると「レベル:100」の達する事は容易であるという事です。

良く言えばストキャスティクスは「値動きに敏感」。悪く言えば「反応しすぎて扱いが難しい」という事になります。

ストキャスティクスは、値動きに敏感に反応してくれるので売買サインが可視化されやすく初心者でも判断しやすいのがメリットと言えます。

・レベル100が重要

ストキャスティクス「%K=100」が、設定した期間の最高値という事がこの手法の肝になります。ストキャス循環論では「チャートパターン」「ダウ理論」や「グランビルの法則」「ダイバージェンス」を使います。各テクニカル指標は別の章で解説します。何れも「最高値」や「最安値」が重要なポイントになります。ダブルトップの2点目の高値で発生するダイバージェンスは特に狙い目でストキャスティクスのデッドクロスが重要なサインとなります。ダウ理論でも「押し安値」を探す時に「直近最高値」を探す事になります。この段階でココに書いてある事を完璧に理解する必要はありませんが、これから複合的に使用するテクニカル指標は、ストキャスティクスの計算式とリンクしている事を何となく理解しておいてください。

・フィボナッチ数列

0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, 233, 377,

余談ですが、この手法はいたる所で「フィボナッチ数列」の数値を利用しています。例えばストキャスティクスの設定値%kの値「短期:5」「中期:13」「長期:55」もそうですよね。実はこれ意識したやったのでは無くて検証中に至った値なんです。「どこかで見た事あるなあ・・・・」と思っていたらフィボナッチ数列だった訳です。この数値は「自然界に存在する不思議な数」として有名です。自分も知らない間に理論を突き詰めている内、その数字の中で微調整を繰り返していたと思うと驚きです。ご存知の方も多いと思いますが「フィボナッチリトレースメント」や「ギャンスクウェア」等もこの数列を使って分析しています。下記は1辺をフィボナッチ数列の値にした正方形を組み合わせたモノです。

他にも花びらの数だったり、ウサギの出生率等多くの偶然ともいえる現象にも表れる数字だそうです。「人間の投資行動にもフィボナッチ数列が関係している」という研究をされている方もいるみたいです。この数字を妄信する必要は全くありませんが、無意識下で機能している可能性は覚えておいてください。

(0-9)概要まとめ

パターンA:長期トレンドの転換点を狙う場合は「ストキャスティクスの黒線」を中心に見る。黄線(短期)が「青線(中期)と黒線(長期)」を抜いてクロスしたらエントリー。

パターンB:長期トレンドの「押し目」や「戻り目」を狙う場合は「青線」を中心に見る。「黄線(短期)」が青線(中期)を抜いてクロスしたらエントリー。

パターンC:時間軸を落とす(1時間足ターゲットから1分足等)に変更するとより細かいサインがでる。「黒線」を中心に見る。黄線(短期)が青線(中期)と黒線(長期)を抜いてクロスしたらエントリー(Aと同じ)。

「トレンド転換」と「トレンド継続」の対応方法は別である。「トレンド継続」時にストキャスティクスのクロスを頼りにトレードする事はNG

(0-10)【必殺技】優位性が確保できる場面

実はこの手法には「必殺技」があります。下記のアクションはリスクをとってでも入る場面になりますので先に何となく頭にいれておいてください。3章のチャートパターンや最後の実践編で細かく解説します。

<ポイント>
・高値切り上げの「ダブルトップ」
・ダブルトップの高値1点目:ストキャスティクスがデッドクロス
・ダブルトップの高値2点目:弱気のダイバージェンス発生
・移動平均線を下抜き大きく下落した所でネックライン付近までリターンムーブする事を頭に入れて早めに利益確定

<※注意点※>
これは「日足」や「週足」で見た時に明らかなダウントレンドの場面だからです。なので逆にバブル発生時は「安値更新をしたダブルボトムの強気のダイバージェンスの場面のロング」という事のなります。ただし、ショートの方が明らかに値幅がとれる為、ショート優位と解釈しています。

<テクニカル基礎編>

ストキャス循環論では「ダウ理論」を重視しています。一度で理解するのは難しいと思いますので、3章「チャートパターン」で具体例を見たら再確認してください。

(1)ダウ理論

ダウ理論は「チャールズ・ダウ」によって考案された世界で最も有名なテクニカル理論といっても過言ではありません。

チャールズ・ダウは、株価の値動きを景気の動向等に基づき解明するために当時でいう「工業株平均」と「鉄道株平均」という2つの指標を考案しました。

「平均株価」の根幹は、簡単に言うと「個別の銘柄の株価とか関係なく、国全体の景気が良ければ平均株価は上昇する」と所にあります。

コトワザでも「森を見て木を見ず」というのがありますよね。

上記から思うに、ダウ理論を学ぶ意義とは「トレンドを把握する事」だと思います。「大きな時間足」で上下どちらに重力がかかっているか把握し、「軸」を持って判断しないと投資計画の「調整・修正」が困難です。

この章では、「6つの基礎理論」や「時間軸の捉え方」に注目して解説していきます。

(1-1)6つの基礎理論

(1-1-1)平均株価は全てを織り込む

レート(価格)は需要と供給のバランスで決定される。そして、需要と供給は雇用統計や選挙,税率の変更等のあらゆる事象の影響によって変化する。つまり、投資家の心理動向やファンダメンタルズは全て平均価格で表現されているという考え方です。仮想通貨では「〇〇上場」等のニュースでレートが上がる事がありました。単純に解釈した場合、あれらもチャートに織り込まれているという考え方です。

(1-1-2)ダウのトレンドは3つに区分される

・プライマリートレンド:長い波形でのトレンド
・セカンダリートレンド:中期間の波形でのトレンド
・マイナートレンド:短い波形でのトレンド

ここの考え方は後述する「グランビルの法則」でも使いますので非常に重要です。

下記はビットコイン(BTC/JPY)の4時間足です。

良くトレード初心者の方からDMで「何分足を見てますか?」という質問を受けます。その答えは、「長・中・短」のトレンドを全て確認してからトレード計画をたてるべきであると考えます。

5分足等でマイナートレンド(短期)で取引する場合、プライマリートレンド方面にベットすれば「広義での順張り」となります。

オシレーターを使うに場合でも、これから自分が「順張り」のトレードをするのか「逆張り」のトレードを計画しているのか大まかな方針となる軸に「プライマリートレンド」を使用していきます。

この記事の主題である「ストキャス循環論」も「長・中・短の3本のストキャスティクス」を使用しています。3期間でのトレンドが同じ方向に向く時に強い力が働く傾向がある為です。

常に「トレンド」を意識する事が私のトレードの基本姿勢となっています。

(1-1-3)トレンドは「3つ」の段階で出来ている

上記では、BTCのプライマリートレンドはアップトレンド(上昇トレンド)です。これを3つの段階にわけて見ていきます。

・先行期(第1段階)
レート(価格)が底値圏にある状態。BTCの場合で言えば「先」のチャートが無い状態だったので塩漬けの現物も無く目に見える「売り圧」はほとんど無い状態でした。

ダウントレンド(下降トレンド)から転換する場面でも上記の様になりますが、この場合大衆は「まだ下落するかもしれない」という心理に陥り、底値圏で積極的な買いを入れる事は困難です(逆張りになってしまう)。

この状況で積極的に買いを入れる事ができるのは、マーケットメーカーやクジラと呼ばれる資本が大きいプロ集団と言われています。

・追随期(第2段階)
小さな波形(マイナートレンド)で「高値更新」「安値切り上げ」の状態が継続的に起こり、「上昇トレンド」を作っていく時期です。景気回復やファンダメンタルズでいう「買いの要素」が次々に発表され多くの投資家の資金が入る段階です。

ビットコインでも「〇〇に上場!」や「有名資産家の買い発言」に市場が反応していました。

この段階でトレードの上手な層が上昇トレンドに乗って利益を伸ばしていきました(順張り)。

・利食い期(第3段階)
プライマリートレンドの最後の段階です。

メディアでの露出も増え、

「どうやら儲かるらしい??」

と噂が広がり今まで投資をしてこなかった層が参入し新規資金が急激に入りだします。

この時期に「第1段階」で買いを入れていたプロの投資家等は利益確定売りを行う事となります。

さらにここでは「現物の買い」が多く入る傾向があるとされています。

空売り(ショート)を選択肢に持たない、初心者の投資家が高値圏で買っていきますので最終段階は非常に加熱して一気に弾けます。

この理論は、まるでビットコインの軌跡をそのまま描いている様です。定期的にこの様なサイクルで市場は動く事をプロの投資家は当然知っています。

我々、一般投資家は多きな資本力を持った投資家(マーケットメーカー)の動きに乗る事が重要になります。第1段階を判断することは困難ですが、「ダウ理論」を知っていれば「第二段階の中期」には乗ることが出来るはずです。

上記の様な区分は、マーケティングでいう「イノベーター理論(普及学)」に当てはめる事もできます。人間の心理行動は統計の母数が大きくなれば他の理論でも近い値が出る事が多い様です。イノベーター理論で言えば「early majority」に入る事ができれば十分利益を出す事ができます。

(1-1-4)平均は相互に確認されなければならない

ダウは当時、株式市場を「工業株」と「輸送株(鉄道株)」の指標の平均で判断していました。つまり1つの指標のみならず複数の指標の相互作用だったり相関関係を意識するという考え方です。

この場合、工業株と輸送株が同じトレンドで無いと景気動向を判断できないという意味です。例えば、景気が後退した場合は「生産が減少する(工業株)」ひいては「輸送(鉄道株)」も減少するということです。

2017年の仮想通貨(暗号資産)の市場に当てはめると、XRP/USDが上昇する為にはBTC/USDのドミナンス(占有率)が十分に上がり上昇トレンドに入っている事が前提として必要です(フィアットがまずBTCに入る必要があったため)。そしてXRPが次々に取引所に上場したりとプラスのファンダが出てBTCがXRPに変えられる等です。かなり単純化した例にはなりますが、この様に相互に作用している事を理解しておく必要があります。

「アルトコイン単体だけ」を見てトレンドを判断する事はこの原則に反すると言えます。

(1-1-5)レートと出来高は相互に確認されなければならない

上昇トレンドが発生したのであれば、出来高はレート(価格)が上昇するに伴って増加し、レートの下降時に出来高は減少する。反対に、下降トレンドが発生したのであれば、出来高はレート(価格)が下降するに伴って増加し、レートの上昇時に出来高は減少するという事です。

株式市場では出来高が明確ですが、為替ではこの原則を単純に使うのは困難です。また、個人的には仮想通貨(暗号資産)市場ではまだまだマーケットが小さい点と各取引所が出している出来高はあまり信用していません(ムラが多いのとUSDTの件とかいろいろ問題があるので・・・省略します)。

そこで、私はこの部分を補うために「勢い」や「トレンド」を表現しているオシレーター「ストキャスティクス+ADX」を使って補完しています。

(1-1-6)トレンドの転換は明確なサインが出るまで継続する

トレンドが転換する為には「一定のルール」に従って明確な「サイン」が出るまでは継続するという考え方です。これが良く耳にする「安値切り上げ」だったり「高値更新」です。以下ではこの「サイン」について解説していきます。

(1-2)ローソク足レベルでのダウ理論

ローソク足とは、始値(はじめね)・高値(たかね)・安値(やすね)・終値(おわりね)を1本のローソク状に表示した指標です。

値動きのチャートを見る上で非常に重要ですので、はじめての方はまず名称から確認してください。

・ローソク足の各名称

トレードを始める前にまず判断しなければならない事は、相場の状態です。「上昇トレンドなのか?」、「レンジ(ボックス相場)なのか?」、「下降トレンドなのか?」

方向性が見えなければ戦略がたてられません。

そこで、ローソク足は「トレンド」を確認する指標の一つとして使用できます。

ローソク足は「陽線」と「陰線」からなりますが、

ポイント
・上昇トレンドでは陽線が多い
・下降トレンドでは陰線が多い

チャートを読む力のレベルが上がるほど「トレンド判断」の重要性に気が付きます。ここでは単純に「陽線」と「陰線」の出現頻度に絞って見てみてください。

「上昇トレンド」なので「陽線」の本数の方が多いですよね。トレンドの方向を意識することがテクニカルの第一歩かと思います。

・時間足との関係

ローソク足は時間足によって、そのスケールが変化します。

例えば、「5分足の1本」は「1分足が5本集まったモノ」。「30分足の1本」は「15分足が2本集まったモノ」です。

下記図の「左が15分足」「右が15分足の間に30分足を重ねたもの」です。「15分足が2本集まったモノ」が「30分足の1本」である事がお判りいただけたかと思います。

単一の時間足だけでトレードせず、前後やより長期足で大きなトレンドを捉え、広い視野を意識することが重要です。先ほど説明した「プライマリートレンド」を思い出してください。

・ダウ理論(ローソク足編)

では、ダウ理論とローソク足を組み合わせてみてみましょう。

下記の図で「高値と安値」を結んでダウ理論が成立する場面を見ていきましょう。

左側の「上昇パターン」では、安値も高値も切り上がっています。

右側の「下降パターン」では、安値も高値も切り下がっています。

これが、ローソク足レベルで「ダウ理論」が成立する場面です。

次に、複数のローソク足でダウ理論が成立する場面を確認していきます。

間に「持ちあい(もちあい)」を挟んで、「5本目で高値を更新」しています。この場合、1本目の高値のラインを更新した時点で「ダウ理論(上昇)」が成立した事になります。

この時に大切なポイントがあります。

「ローソク足の実体で高値ラインを更新する」

これを確認してください。

つまり、上記の図5本目のローソク足の実態がもう少し伸びて(グレーの点線まで)、上髭が短くなった状態で成立とみなします。

次に「下降パターン」を見ていきます。

同じ様に「持ちあい(もちあい)」を挟んで、「5本目で安値を更新」しています。この場合、1本目の安値のラインを更新した時点で「ダウ理論(下降)」が成立します。

上昇の解説と同じ様に

「ローソク足の実体で安値ラインを更新した事」

を確認してください。つまり、上記の図5本目のローソク足の実態がもう少し下へ動き(グレーの点線まで)、下髭が短くなった状態で成立とみなします。

・ローソク足とダウ理論だけで売買する

では、「ローソク足とダウ理論」だけを使ってエントリー(売買)について考えてみましょう。

【買いの場合】

「ローソク足実体が高値を更新した所で買う」

「え?なんで?できるだけ下髭拾って安く買った方が良くない?」と思いませんでしたか?

そうなんです、「高値を切り上げた所で買う」のは世間で言う「イナゴ」行為に近いイメージを抱きマイナスイメージを持つ方もいらっしゃるかと思います。

意外かもしれませんが、しっかり高値を更新したのを待ってから買った方が安全なんです。

では、簡単に検証していきましょう。

・Aは高値を更新し注文が約定。問題無く上昇が成立しています。

・Bは高値を更新していないので約定しません。下降に巻き込まれなくて済みました。

・Cは「持ち合い」、同じく高値を更新していないので約定しません。方向性のわからないポジションを持たなくて済みました。

・Dのパターン1:先に高値を更新し、注文が約定。その後、底値を下回りましたので浅く損切ができます。

・Dのパターン2:先に安値を更新したので、ダウ理論(上昇)は成立しません。買うのを止めます。

この様に、損をする4パターンの内3パターンを回避し、明確な損切ポイントまで得られ、要件を満たしたパターンでは上昇に乗れます。

「安く買って高く売る」ではどうか?

もしも、「安く買って高く売る」心理で買いから入った場合、Aの上昇にはのれず、下降トレンドに巻き込まれてしまう危険がありました。

あくまでも「高値を切り上げてから買う」が重要です。

「順張り(トレンドフォロー)」をする為には、しっかり前回の値を抜いてからポジションを持ちましょう。

(1-3)ダウ理論の「押し安値」と「戻り高値」

チャートをダウ理論を使って読むにはこの「押し安値」「戻り高値」の考え方を押さえておく必要があります。

トレードを始める前にまず判断するべき事は、相場の状態です。
「上昇トレンド(アップトレンド)なのか?」「持ち合い(レンジ)なのか?」「下降トレンド(ダウントレンド)なのか?」

相場の状態を把握できなければ、適切なオシレーターを表示する事もできません。

「押し安値」「戻り高値」

がキーワードになります。下記の図で用語から確認していきましょう。

・「押し安値」の探し方

「押し安値」を探す為には「戻り高値」を探す必要があります。

「戻り高値」は「直近最安値」の一つ前に位置する「高値」の事です。

上記図では、【↑青】が「戻り高値」です。これを起点にして見ていきましょう。

・起点

「戻り高値」を上に抜いた時点(★)で、「直近最安値」だった所が、新しい「押し安値」(左側の図)となります。

さらに、この新しい「押し安値」を下回らずに切り返し、「高値」を切り上げた時点(★)で、新しい「押し安値」(右側の図)となります。

次に、チャートを逆にして「戻り高値」を探してみましょう。

・「戻り高値」の探し方

「戻り高値」を探す為には「押し安値」を探す必要があります。

「押し安値」は「直近最高値」の一つ前に位置する「安値」の事です。

上記図では、【↓赤】が「押し安値」です。これを起点にして見ていきましょう。

「押し安値」を↓に抜いた時点(★)で、「直近最高値」だった所が、新しい「戻り高値」(左側の図)となります。

さらに、この新しい「戻り高値」を上回らずに切り返し、「安値」を切り下げた時点(★)で、新しい「戻り高値」(右側の図)となります。

・ダウ理論、成立の定義

ここで、「ダウ理論が成立する場面」の定義を復習しておきます。

ローソク足レベルでのダウ理論で説明した内容を思い出してください。

ローソク足実体で値を更新した時

です。つまり、2本の内左側のローソクは髭(ヒゲ)でカウントし、右側のローソクは「ローソク足実体」で見るという事です(原則)。

(1-4)下降トレンド成立要件

では、ダウ理論で下降トレンド(ダウントレンド)が成立する要件を確認しています。

(※ビットコインチャート:2018.03.20-04.05)

「押し安値」を、下抜け(A地点)した後、に「戻り高値」に届かない様に作った「高値」(B地点)をつける。

そして、「新しい押し安値(A)」を「ローソク足実体で下抜けした時点」で下降トレンド成立となります。

では、ダウ理論で上昇トレンド(アップトレンド)が成立する要件を確認しています。

次は波形を少し細かく見て難易度を上げてみます。少し見ずらい場合は時間足を一つ短くしてみると良いです。

(1-5)上昇トレンド成立要件

「戻り高値」を、ローソク足実体で上抜け(A地点)した後、に「押し安値」に届かない様に作った「安値」(B地点)をつける。

なお、「押し安値直後の高値」は、ローソク足実体で上抜きしていないのでカウントしない。

「高値(C)」上抜けで上昇トレンド成立となります。

さらに、D地点で「新しい押し安値B」に届かず反発したので、上昇トレンド継続(青塗り部分)となります。

ストキャス循環論では、「押し安値」と「戻り高値」で反転する瞬間を狙います。ダウ理論のエントリーポイントよりはやくサインがでるのが特徴です。

オシレーターとの併用は後述しますのでここでは基礎理論をしっかり確認しておいてください。

(2)グランビルの法則

グランビルの法則とは、金融記者のジョセフ・E・グランビル(Joseph E. Granville)が考案した「買いと売りを示す8つのパターン」を言います。

具体的には、移動平均線とローソク足を使って、価格との位置関係やチャートパターンと組み合わせて見ていきます。

考案者のグランビル氏は学者では無く、パフォーマンスに定評があるアナリストさんといったイメージの方です。

非常にプレゼンテーションが上手な方で、この法則も親しみやすかった事からも世界的に有名な指標となったそうです。

グランビルの法則を学ぶ意義とは「大勢が意識している目線」を理解することにあります。まず、グランビルの法則のサインについて見ていきましょう。

(2-1)グランビルの法則:「買い」4パターン

買い「1」:移動平均線が「水平又は上昇中」でレートが上抜け
買い「2」:移動平均線が「上昇中」でレートが一時的に下抜け後、再上昇
買い「3」:移動平均線が「上昇中」でレートが下抜けせずに再下降
買い「4」:移動平均線が「下降中」でレートも下落、乖離が発生

1.グランビルの法則(新規買い)
移動平均線の傾きが下向きだった所から、水平になる場面に注目します。そして、レート(ローソク足)が上昇し、移動平均線を上抜きしたら買いサインとします。新しくポジションを持つ場面であることが多いので、私は「新規買い」と区分しています。

2.グランビルの法則(押し目買い)
移動平均線が上昇中で、一時的にローソク足が移動平均線を下抜けした場面に注目します。レート(ローソク足)が下降中でも移動平均線が上昇中であれば、再上昇する可能性が高いとする見方です。

3.グランビルの法則(買い増し)
移動平均線が上昇中でレート(ローソク足)も移動平均線より上の状態から、ローソク足が横ばい又は少し下降し移動平均線に接近するも、移動平均線を下抜ける事なく再上昇する場面に注目します。これはダウ理論で上昇トレンド(アップトレンド)の場面とイコールになる事が多い為、「買い増し」のサインとして見ます。

4.グランビルの法則(短期の買い)
移動平均線もレートも下降中で、大きな乖離が発生した場面に注目します。レートは移動平均線方面に戻る事が多いことから、少し戻す事を期待して短期的な買いを入れます。

(2-1)グランビルの法則:「売り」4パターン

売り「5」:移動平均線が「水平又は下降中」でレートが下抜け
売り「6」:移動平均線が「下降中」でレートが一時的に上抜け後、再下降
売り「7」:移動平均線が「下降中」でレートが上抜けせずに再下降
売り「8」:移動平均線が「上昇中」でレートも上昇、乖離が発生

5.グランビルの法則(新規売り)
移動平均線の傾きが上向きだった所から、水平になる場面に注目します。そして、レート(ローソク足)が下降し、移動平均線を下抜きしたら売りサインとします。新しくポジションを持つ場面であることが多いので、私は「新規売り」と区分しています。

6.グランビルの法則(戻り売り)
移動平均線が下降中で、一時的にローソク足が移動平均線を上抜けした場面に注目します。レート(ローソク足)が上昇中でも移動平均線が下降中であれば、再下降する可能性が高いとする見方です。

7.グランビルの法則(売り乗せ)
移動平均線が下降中でレート(ローソク足)も移動平均線より下の状態から、ローソク足が横ばい又は少し上昇し移動平均線に接近するも、移動平均線を上抜ける事なく再下降する場面に注目します。これはダウ理論で下降トレンド(ダウントレンド)の場面とイコールになる事が多い為、「売り乗せ」のサインとして見ます。

8.グランビルの法則(短期の売り)
移動平均線もレートも上昇中で、大きな乖離が発生した場面に注目します。レートは移動平均線方面に戻る事が多いことから、少し押す事を期待して短期的な売りを入れます。

(2-2)グランビルの法則で使う「移動平均線の設定」

グランビルの法則で使う移動平均線の設定は通常は「200日移動平均線」です。200日移動平均線とは、「日足のチャートで200期間」の設定と言い換える事ができます。

トレードが初めての方は良くこの点でつまづいています。少しややこしいので設定方法を書いておきます。

上の図では、オレンジの線が「4時間足を200本」で計算した移動平均線(SMA)で赤の点線が「日足の200日移動平均線(SMA)」です。

通常の設定のままでは、日足の移動平均線を時間足や分足には表示する事はできません。

期間設定を「200」としてすべての時間足でそのまま見たならば、それは「200日移動平均線」では無く「現在表示している時間足200本分」をベースに計算した移動平均線を表示しているという事になります。

「期間」はローソク足の本数。

ココを勘違いしてしまうと、他のテクニカル指標の使い方がブレてしまいますのでしっかり確認していきましょう。

(2-3)200日移動平均線を4時間足で表示する設定

MT5で4時間足に日足の200日移動平均線(SMA)を表示する方法について解説していきます。

まず、200日を時間に置き換えると下記の式になります。

200日は、「200日×24時間」=4800時間

4時間をローソク足1本分とすると

4800時間÷4時間=1200本分のローソク足

つまり、4時間足で日足200日のSMAを表示する為には「1200」の設定に変更する必要があります。

上の図の様に各時間足で個別に設定していけば、「日足の200日移動平均線(SMA)」を表示することが可能です(PCのみ)。

各時間足で必要な設定(ローソク足の本数)は以下の通りです。
是非設定してみてください。

・200日移動平均線
15分足:19200本
30分足:9600本
1時間足:4800本
4時間足:1200本

・150日移動平均線
15分足:14400本
30分足:7200本
1時間足:3600本
4時間足:900本

・75日移動平均線
15分足:7200本
30分足:3600本
1時間足:1800本
4時間足:450本

・60日移動平均線
15分足:5760本
30分足:2880本
1時間足:1440本
4時間足:360本

・21日移動平均線
15分足:2016本
30分足:1008本
1時間足:504本
4時間足:126本

(2-4)ストキャス循環論での設定

先ほどグランビルの法則は「通常200日移動平均線を使う」と書きました。

基本は確かにそうなのですが、ビットコインの場合は少し事情が違います。

ビットコインは「短期間にトレンドが発生している」のでもう少し短い期間が意識されている様に見えます。

グランビルの法則での移動平均線の役割は「自分の軸となる目線の確保」だと思います。

ですから、「200日移動平均線」にこだわる必要は無いと考えます。

ストキャス循環論では、「60期間」と「200期間」を使います。

理由は2つありますが、一つ目はこの手法では移動平均線の役割を「トレンドを大まかな3段階」にわけるために使用するのでローソク足の本数をベースに計算する必要があった為です。

2つ目は、「200日移動平均線」を使うとローソク足と離れてしまい使用感が悪かった為です。

こういった期間やオシレーターのレベル設定は、本来トレンドや通貨種類によって調整するべきだと思います。では実際のチャートを見てみましょう。

(2-5)BTCチャート:2017年2月~9月

BTCチャート:2017年2月~9月
下記はBTC/USD(4時間足:200期間)のチャートです。

概ねグランビルの法則に沿った動きが確認できるかと思います。

ただし、波形の見方は人それぞれです。神経質になる必要はありません。

例えば、一番左の「買い1」に関して言えば拡大すると移動平均線は下向きです(※この時点でのチャートは移動平均線がもう少し下向きになります)。

しかし、もっと波形を大きくとる(日足で見る)と上昇トレンドの途中なので「買い2(押し目買い)」の範囲と見る人もいます。

どちらにしても「買い目線」を持つ事が重要ですから細かいことは気にせず進めましょう(詳細は、別の章で「オシレーター」と併用する方法で説明します)。

続いて、時間足を1時間にしてもう少し細かく見ていきましょう。

(2-6)BTCチャート:2017年2月~9月

BTCチャート:2017年6月~8月
下記はBTC/USD(1時間足:200期間)のチャートです。

こちらもグランビルの法則に沿った動きが確認できるかと思います。

ポイントは、節目でヘッド&ショルダーズ(「逆三尊」や「三尊」)のチャートパターンが出現することが多いです。

(三尊については、議論が長くなるのでココでは「三角が3つ」くらいに思っていただければ大丈夫です。3章で解説します。)

この「逆三尊」という言葉自体も有名で、twitter等でも良く見かけますよね。

グランビルの法則同様、「大勢が意識している目線」という点では共通しているかと思います。

(2-7)BTCチャート:バブルチャート

セオリーの通り「移動平均線」で見たい方は以下の設定が参考になるかと思います。

青の点線が「60日移動平均線」・赤の点線が「150日移動平均線」・オレンジが「200日期間」の移動平均線です。

(2-8)「グランビルの法則」+「ダウ理論」

グランビルの法則は「トレンドフォロー(順張り)」の手法と組み合わせると相性が良いです。特にダウ理論と「3.グランビルの法則(買い増し)」ではサインが明確です。

「1.グランビルの法則(新規買い)」や「5.グランビルの法則(新規売り)」もダウ理論で見るとエントリーが判りやすいです。

それでは、「3.グランビルの法則(買い増し)」の場面を見ていきましょう。

「買い3」は「押し目」を狙って買う方法ですが、どこで下げ止まるかわかりません。

そこで、下がりきった所を狙うのでは無く、高値を切り上げてから買う方法(ダウ理論でアップトレンド)が安全です。

「戻り高値」を上抜きした所で買う。

値幅は小さくなりますが、FXでは「損しない事」が大切です。

高値を切り上げているのであれば直近にサポートラインが出来ますので、仮に下がっても損切の幅が短く済みます。

さらに今のチャートを「5分足」にしてピンポイントでエントリーのタイミングを解説していきます。

下記の図は上の画像のグレーの四角で囲んだ部分を拡大したモノです。

左側から見ていきます。まず、底値圏で「買い4」から「安値」と「高値」を両方切り上げながら上昇しています(ダウ理論)。「買い4」の直後にある「戻り高値」がトレンドを見る上でのターゲットとします。

この「底値圏」での切り上げた三角3つの青い部分が「逆三尊(トリプルボトム)」と呼ばれる部分です。

これは「ダウ理論」のアップトレンドの条件を満たした結果できたチャートパターンと言えます。

戻り高値を「ローソク足実体」で上抜きした地点が「買い1」の部分とほぼ同じ部分になっています。

以上の様に「グランビルの法則」は「ダウ理論」と相性が良く、売買サインの前後には「ダブルボトム」や「トリプルボトム」等のチャートパターンが発生しやすい傾向があります。

(2-9)グランビルの法則「売り:5(特殊系)」

ここまで「グランビルの法則8パターン」と「ダウ理論の併用」を解説してきました。最後に、私が独自に展開している「グランビルの法則5(売り)」の「特殊系」について図解していきます。

一番右の図に注目してください。「グランビルの法則5:新規売り」にダウ理論とリターンムーブを取り入れたパターンです。

通常「売り5」の要件とは「移動平均線が「水平又は下降中」でレートが下抜け」です。しかし「特殊系」の図では、はじめに移動平均線を下抜きした時点では移動平均が上向きです。

また、直前にトリプルボトム(三尊)がありますが「ネックラインが右上がり」である事が特徴です。

これは「直前の押し安値が切り下がっていない状態」なので、ダウ理論でいうダウントレンドには入っていません。広義では「アップトレンド」ともいえる状態です。そこで、ネックラインを割った直後で買いが入る(リターンムーブ)が発生する事が多く移動平均線をネックラインとする所までレートを戻して来ることがあります。

ここでダウ理論の6つ目の原則を思い出してください。

6:トレンドの転換は明確なサインが出るまで継続する

つまり「リターンムーブ」で生じた「押し安値」を明確に下抜きをした時点が「ダウントレンド確定点」と言えます。

ですので、その直前のリターンムーブでつけた「高値」をグランビルの法則「5」とした訳です。

簡単にいえば「リターンムーブ」の部分をチャートから消して見るという事です。

詳しい事例は次の「ダウ理論とチャートパターンの章」で解説します。

上記だけでもかなりトレードできると思いますが、ストキャス循環論ではオシレーターでポジションを持つタイミングが可視化されますのでより明確なサインが出ます。多くのフィルターを通してより優位性の高いトレードを目指すのがこのnoteの趣旨です。

(2-10)ストキャス循環論+グランビルの法則

ではストキャス循環論で改めて検証してみましょう。

・A地点:ストキャスの線が3本とも下限にあります。同時にヘッドアンドショルダーズ(逆三尊)の頭部分と重なります。ダウ理論のエントリーポイント(高値更新)より早くサインが出ています。

「60期間・200期間の移動平均線より下」かつ「レベル25以下でゴールデンクロス」の要件を満たしているので「買いサイン」です。

・B地点:逆三尊の右肩部分の安値が中期ストキャス線(青)が長期とデッドクロスしています。ここで、「A地点」で入ったロングポジションを利益確定する事ができます。さらにここでロングを継続するか否かの判断は「チャートパターン」や「マルチタイム分析」での判断が必要になりますのでここではストキャスティクスのサインの範囲の説明と割り切って進んでしまってください。

B地点の少し先の、「200期間移動平均線(オレンジ)を上抜きした地点」が「グランビルの法則:買い1」です。

ストキャス循環論のフィルターを通す事でグランビルの法則より前にポジションをとる事ができました(Bより手前のAで入った)。

・「C,D,E,F」地点:上昇トレンド中に小幅にレートが反転した箇所です。「グランビルの法則:買い3」です。

・G地点:レートが十分に上がった「赤丸2つ」の所で「ダブルトップ」のチャートパターンを形成しています。同時にストキャスティクスの中期線(青)も「ダブルトップ」を作っています。後半の章で解説しますがこれが「弱気のダイバージェンス」です。レートが上がっていてもオシレーター(ストキャスティクス)の値が下がっています。これは「トレンド転換のサイン」とみる事が出来るため、Aで仕込んだロングを「利益確定売り」するのに適切な地点となります。

・H地点:さらにその後、ストキャスティクスの黒線3本がレベル25より下でゴールデンクロスしています。これは「買い」のサインです。

しかし、A地点との大きな違いがあります。

移動平均線200期間(オレンジ線)下抜きしないで60日移動平均線(黒線)へ向かってレートが折り返しています。つまり「新規買い(買い1)」では無く「押し目買い(買い2)」となります。

上記のチャートは「60期間移動平均線」が軸となりグランビルの法則を見てきました。今から自分がやろうとしている事が「順張りなのか」「逆張りなのか」は常に意識しておく必要があります。このトレンドへの意識が抜けてしまうと「感情でのトレード」になり大きな損失を出す原因になります。

(3)チャートパターン(フォーメーション分析)

次は「ダブルトップ」や「逆三尊」等のチャートパターンを「ダウ理論」や「グランビルの法則」を使って紐解いていきます。

チャートパターンは目につくので多くの投資家が意識していますし、トレードにおいて有効な手段であるのは確かです。しかし、単純に「山が三つあるから三尊だ!売り!」という判断は危険です。チャートパターンはダウ理論のトレンド成立の結果形となった「結果論」であるとも解釈することができます。チャートが形作られた過程を理解する事が重要になります。

(3-1)フォーメーションの分類

チャートパターン(フォーメーション)は単純に「形」だけに注目すれば良いという訳ではありません。「どの局面」で出現するかが大切になります。まず、チャートパターン(フォーメーション)は2つの場面に分類されます。

「リバーサル・パターン」と「コンティニュエーション・パターン」です。

「リバーサル・パターン」とは、相場の天井圏や底値圏でトレンドが転換する局面で出現するチャートパターンの総称をいいます。「コンティニュエーション・パターン」はトレンドが継続する局面で出現するチャートパターンの総称です。

グランビルの法則で整理すると以下の通りです。

「リバーサル・パターン」→「買い1.4」「売り5.8」

「コンティニュエーション・パターン」→「買い2.3」「売り6.7」

(3-1-1)22種類のチャートパターン【まとめ】

メジャーなチャートパターンは以下の通りです。左側が「リバーサルパターン」、右側が「コンティニュエーション・パターン」に分類してあります。

ここで注意していただきたいのが「分類方法に神経質になりすぎない」という事です。テクニカルは「チャートパターンだけ」で判断するのは危険です。適切なオシレーターやダウ理論等複数のテクニカルの併用が推奨されます。

「上昇フラッグが出たから必ず上昇トレンド継続」という訳ではありません。文献によってウェッジはリバーサルパターンに分類しているモノもあります。

チャートパターンの「さらに左側」のチャートによっても結果は大きく変わります。ここでは一先ず形をザっと確認してください。

また、逆ペナントとダイヤモンドのチャートパターンについては手出し無用です。方向性が無いのと結局直前のダウ理論等で判断するので、このチャートパターンに特化した異変は観測できませんでした。

以下具体的にチャートパターンを説明していきます。

【重要】
ストキャス循環論で重視しているのは「ダブルトップ/ボトム」「ヘッドアンドショルダーズ(三尊/逆三尊)」等のリバーサルパターンです。

<リバーサル・パターン(転換型)>

(3-2)ダブルトップ

ダブルトップとは、2回高値をつけた形のチャートパターンです。

「グランビルの法則:売り5」等の上昇トレンドが終わるタイミングで出現すると信頼性の高くなるパターンです。

ダウ理論で「順張り(トレンドフォロー)」のエントリーについて解説しました。順張りの方針に沿って3つの図を左から見ていきます。

(3-2-1)基本形のダブルトップ

一番左の基本形「ダブルトップ」では、高値が揃っています。ダウ理論において「ダウントレンド(下降トレンド)」の要件の一つに、「高値を切り上げない事」がありますので、高値である2点は水平かやや切り下げている事が必要です。エントリーポイントはネックラインを下抜けした地点★がよいと言えます。

また、私は「ローソク足実体」で上抜きするまでを猶予と見ているので右側の高値が「髭」で左の高値を上抜きした所までは「水平と同義」と解釈します。

(3-2-2)波形が複雑なダブルトップ

次に真ん中の少し複雑なダブルトップを見てみましょう。基本的には一番左の図と同じですが、左側の波形が複雑になっています。このような場合、まず「押し安値」を探します。「押し安値」は「直近高値」の一つ前の波形ですから左側の赤丸の部分です。

押し安値を2回目下抜きした所で「ダウントレンド」となります。さらに直近最安値も下抜きし、しっかり安値を切り下げたのを確認してから「売り」でエントリーしましょう。この場面は下降が加速する傾向があるので私は「成行」で入ります。

(3-2-3)リターンムーブを警戒するダブルトップ

では、ダブルトップの右側の高値が、左の高値よりも少し切り上げていた場合はどうでしょうか。ダウ理論のダウントレンドの要件に「高値を切り上げない」事があります。

つまり、2点目で高値を切り上げたダブルトップのパターンは「ダウ理論のダウントレンド」では無いという事です。むしろ、高値を切り上げてから反転したとしても直近安値(ネックラインとなる所)の手前まではアップトレンドの範囲です(上昇トレンド継続中)。

左の図で「2点目で高値を更新したダブルトップのパターン」では、ネックラインを下抜けしても、そのままレートが下降すること無く、一度ネックライン付近まで戻す「リターンムーブ」と呼ばれる小幅な反発の可能性が高くなります。

素直に下がる場合も勿論あります。ここで言いたいのは「リターンムーブの可能性」をシナリオに入れておいていただきたいという事です。いくつかシナリオを作り損切や利益確定の地点を予め予定しておく事は非常に大切です。

また、ネックライン付近では「まだ上昇トレンド中であるとみる投資家」の買い圧が想定されます。

その場合、右図の様に「右肩」ができ「ヘッドアンドショルダーズ(三尊)」へ変形する場合があります(ダブルトップの2点目だった高値が「頭になる」)。

(3-2-4)BTCチャート:2018年2月

上記は2018年2月頃のBTC/USDの15分足です(MT5:クリプトGTより)。

アップトレンドでレートが高値を更新していましたが、2018年2月20日頃ダブルトップを作った後、ダウントレンドへ転換しています。

ダブルトップの右側の高値は左側より少しレートを切り上げています。

つまり、ここでレートがネックラインまで下降したとしても「ネックラインで買いが入り」三尊へ軌道修正する可能性を考えます。

しかし、グランビルの法則「売り:5」のタイミングでもある為(移動平均線はもう少し水平気味の方が理想)ダウントレンドへ移行した起点である可可能性が高いと考えます。ネックラインを下抜けた時に実は、さらに細かい波形では一度リターンムーブしてネックラインまで戻り再下降しています(1分足にすると見やすいです)。

15分足でもネックラインで跳ね返り直近安値を下抜けた「★赤」でショートポジションをとることができます(順張り)。

(3-2-5)ダブルトップ+ストキャス循環論

ダブルトップの基本形では「ダウ理論」を重視して、右側の山が高値を切り上げていた場合は「リターンムーブ」等を警戒すると説明しました。

確かに前提として頭に入れておくのは大切なのですが、「ストキャス循環論」を併用すればネックラインより前でポジションを持つことができます。

上記は、2018年12月15日をA地点とする4時間足のチャートです。

C地点では2本の移動平均線の上にローソク足があり、ストキャスティクスがレベル75より上でデッドクロスしているので「売り」の要件を満たします。

(3-2-6)ダブルトップ+ダイバージェンス

さらに上の図の箇所では「弱気のダイバージェンス」が発生しています。

MACDの使い方は第4章、ダイバージェンスは第5章で解説します。

ココでは簡単に確認して後で戻ってください。

右上がりのダブルトップで発生する弱気のダイバージェンスはショートを打つ上で最も大切にしているサインです。

ピンクの矢印の様にレートが上昇しているのにMACDの値が下降しているものを「弱気のダイバージェンス」といって「上昇トレンドから下降トレンドに転換するサイン」です。この後レートが400ドル幅以上で下降しています。

また、ダブルトップの右側の頭ではストキャス循環論のデッドクロスサインも出ています(3-2-5参照)。この様に、「チャートパターン」+「ストキャス循環論」+「ダイバージェンス」を組みあわせて判断する事でトレンドの転換点を見極める事ができます。

さらに「OSMA」が反転しています。これは私の手法では「強シグナル」として採用しています。信頼度が高いシグナルになりますので是非意識してみてください。

(3-3)ヘッドアンドショルダーズ

(3-3-1)ヘッドアンドショルダーズの基本形

次はダブルトップの中でも少し出てきた「ヘッドアンドショルダーズ」です。基本的には「ダブルトップ」と同じ考え方でトレンド転換時に出現することが多いチャートパターンです。

twitterでは「ヘッドアンドショルダーズ」を酒田五法の「三尊」や「逆三尊」と表現される事が多いですよね。

多くの投資家が意識しているチャートパターンです。ダブルトップよりも大きく動く事があります。

このチャートパターンこそ「ダウ理論」で波形を作った結果できたチャートパターンであると言えます。

ヘッドアンドショルダーズ(三尊・逆三尊)が出来る過程を確認していきます。

(3-3-2)バブル崩壊チャート

※BTC/USD・H1チャート。

※黒線→60期間移動平均 オレンジ→200期間移動平均線

では、実際のチャートを見て過程を確認していきましょう。

図はBTCチャートの2018年1月に最高値を付けた現在の「天井」局面です。

やはり、トレンド転換前にヘッドアンドショルダーズ(三尊)が出ていますね。左側から順に追っていきます。

まずこのチャートの左側はずいぶん前から綺麗なダウ理論のアップトレンドの要件を満たして上昇を継続している場面です。

押し目(グランビル買い:2)で反発した後、
高値と安値を切り上げ」て順調に上昇を続けています。

その後、青いN字の波形の少し上で少し価格が揉み合っています(青い四角)。これは「一旦利益を確定したい組」と「最高値を更新したので買いで入りたい勢」が戦っている訳です。

当時、このあたりで次々にメディアで取り上げられ「いままで投資をしたことが無い層」も参入してきました。完全にバブル末期の過熱状態です。

その後、三尊の「左肩」と「頭」の部分で「ダブルトップ」を作ります。

先ほどのダウ理論とダブルトップを思い出してください。

ダブルトップの2点目が高値を切り上げている場合は、ダウントレンドに入っていないので「リターンムーブ」または「ヘッドアンドショルダーズ(三尊)」に変形する確率が上がります。

さらにここではダブルトップの右側(頭部分)から折り返したレートは安値を切り上げています。

つまり、広義ではアップトレンド継続中ですから一定の買い圧がかかります。そこから「右肩」を作って「右肩上がりのネックライン」をもつ「三尊」が完成しました。

やはり、明確にダウントレンドに入っていない為ネックラインを下抜けた所でリターンムーブが発生します。

その後、60期間移動平均線(黒)まで戻しますが移動平均線の向きが「水平または下向き」に変わります。ここで「グランビルの法則:5(特殊系)」の要件を満たして「売り場」となります。リターンムーブの安値も下抜けば、さらに安全な売り場と言えます。

ここから順調に「高値と安値を切り下げ」下降は加速して移動平均線から大きく乖離します。この乖離が発生している状況は「グランビルの法則:買い4」です。

上で仕込んだショート(売り)の利益確定買いも多く入る事が想定されます。

その後、注目する移動平均線を「200期間移動平均線(オレンジ)」に変えます。このチャートは1時間足なので「15分足」に拡大してみます。

以前にもあった「右肩下がりのダブルトップ」のチャートパターンを形成しています。ダブルトップから「高値と安値を切り下げている」=「ダウントレンド」と言えます。

私はここで「小さい波形(マイナートレンド)」に注目して解釈したので「売り5」としていますが、オレンジの線を抜きに大きな波形のプライマリートレンドだけでみれば「グランビルの法則:売り乗せ(7)」と解釈しても良いでしょう。

波形の解釈の仕方は人それぞれなので「正解」はありません。しかし自分の「解釈の軸」を持つことは必要です。

(3-3-3)バブル崩壊チャート+ストキャス循環論

上記ではグランビルの法則とダウ理論でチャートを見てきました。

以下ではストキャス循環論で検証をしていきます。

エントリーポイントが多いので一番大きな波形のショートのみ解説します。

<復習>
ストキャス循環論の新規売り要件:2本の移動平均線より上かつストキャスティクスのレベルが75以上でデッドクロス

まず、ストキャスティクス長期(黒線)の売りポイントは「A」→「B」で利確になります。「E」→「F」も要件を満たしています。

ストキャスティクス中期(青線)は「戻り高値」で反応します。

CとGでは戻り売り又は売り増しのタイミングとなります。グランビルの法則とも重なるので検討が付きやすいポイントといえます。

(3-3-4)三尊の後、売りが加速する理由

ヘッドアンドショルダーズ(三尊)が完成した後、なぜ大きく売られレートが大きく下がるのか、買いポジションを持っている投資家の損切ラインに注目してチャートを検証していきましょう。

ダウ理論で「押し安値」は「直近最高値」の一つ前の押した部分です(右図)。ここを下抜けばダウントレンドですから赤丸のあたりで売り判断の投資家が多いというのが今までの学んできた部分です。

今度は、左から順に実際にトレードをしている気持ちで進めていきましょう。

「Aさん」は早い段階でロングポジション(買い)を持つ事ができましたので利益確定売り待ちです。三尊の左肩を作り「押し安値」(左肩と頭の間の谷部分)では、安値を切り上げたのでアップトレンドですから上目線継続です。「Bさん」も同様に反発して左肩部分を作った事で含み損ですが、上昇トレンドと判断してポジションを清算する事無くロングポジション継続です。

更に直近高値(左肩)を切り上げた所で「Cさん」が買い優勢と考えロングポジションを持ちました。その後、売られるも反発(頭と右肩の間の谷部分)したのでロング継続です。

これは先ほどの右肩上がりのダブルトップでも解説しましたが「高値更新・安値切り下げず」は明確なダウントレンドとはいえない為です。

ここでネックライン(オレンジ点線)ができたので再上昇すると思った「Dさん」もロングポジションを持ちます。

同時に明確なネックラインができた事で「B・C・Dさん」はネックラインの直下に損切ラインを置きます。そして「Aさん」もネックライン直下に「利益確定売りの指値」をいれつつ上を目指します。複数の目線が一斉に揃いました。

さらに、左肩にレートが届く事無く折り返してきました。

そうなると「ヘッドアンドショルダーズ」の形が見えてきます。

レートを下げ「ヘッドアンドショルダーズ」が完成し、ネックラインを割ると一斉に「損切」が実行されます。Aさんも利益確定売りを実行します。同時に、ダウ理論でのダウントレンドのの要件を満たし、200期間移動平均線(オレンジ線)を割る時点で「グランビルの法則:売り5」と判断した「Eさん」が新規ショートポジション(売り)を入れていきます。

「利益確定売り」「ロングポジションの損切売り」「新規売り」が合わさり一気に売られレートが急激に下がる。

以上の様に、単純に「三角3つが出たから売り」なのでは無く「3つ山」が出来る過程には「ダウ理論」が効いており、同時にネックライン付近の移動平均線も意識され「グランビルの法則」で判断した投資家の存在も関係しているという事です。

「ABCDさん」全ては違うアプローチでポジションを持ったはずです。しかし、一斉に目線が揃う場面があるのです。この様に、一斉に目線が揃う箇所を意識してポジションを持つ事で「優位なトレード」をする事が出来る様になります。

(3-3-5)三尊の右肩でダブルトップへ変形

ヘッドアンドショルダーズ(三尊)とほぼ同じ考え方ですが、三尊の右肩を作らずダブルトップを作る場合があります。「D」付近での買いが優勢で「B」の上にある「戻り高値」を抜いて行くので、ダブルトップの2点目直前はやや強い相場観です。ここでダブルトップの2点目が1点目を上抜きするとダウ理論でアップトレンドとなりますが、高値を更新しない場合にはこのチャートパターンをシナリオに入れます。ダブルトップの二点目で高値を切り下げた場合にはネックラインをした抜きした直後にリターンムーブが発生する可能性を警戒しておく必要があります。

・BTC/USD:2018年3月5日頃(4時間足)

上記は、2018年3月5日17時頃をダブルトップの2点目とする実際のBTCチャートです。200期間移動平均線(オレンジ)をネックラインとして左のパターンにハマっています。リターンムーブも発生しており非常に近いチャートです。チャートパターンとダウ理論だけではリターンムーブを折り返してからのエントリーとなるのが通常ですが、ストキャスティクスを見るとダブルトップの2点目でデッドクロスが起きているます。ここでショートエントリーが可能です。一見逆張りに見えますが、高値を切り下げているだめ短い時間足では順張りになっていますので安全です。損切は浅く直近高値に設定します(ダブルトップ1点目のちょっと上)。

・BTC/USD:2018年3月10日頃(15分足)

上記は、2018年3月10日15:15頃をダブルトップの2点目とする実際のBTCチャートです。三尊の右肩ではストキャスティクスのレベルが75以上になっていません。ダブルトップに変形してから、レベル75以上でデッドクロスしていますのでストキャス循環論ではショートのエントリーポイントとなります。また、200期間移動平均線をネックラインで見た場合はネックラインが右下がりのダブルトップパターンです。その直下で持ち合いが発生した後、レートの下降が加速しています。

(3-4)スパイク

次は初心者泣かせのチャートパターン「スパイク」です。急激に上下に振ってきますので「チャートパターンのみ」でポジションをとることは基本的にはできませんが、実は美味しい場面でもあります。

※下記右図(BTC/USD:15分足,2018/6/24~6/25)

ビットコインチャートでは良く出現するチャートパターンです。

急激にレートが動き「グランビルの法則:買い1.4」や「売り:5.8」の場面で出現することが多い印象です。トレンド転換点ではエントリーチャンスです。レンジ場面ではただのノイズな場合がありますのでグランビルの法則でトレンドのシナリオをある程度描いてからエントリーしましょう。

ストキャス循環論の売買サインで検証していきます。

(3-4-1)2018年6月24日のBTC/USDチャート

以下は2018年6月24日のBTC/USDチャート(4時間足)です。

青〇がエントリーポイントです。底値圏の200期間と60期間2本の移送平均線よりかなり下(乖離)が発生しています。

この時点で、結構乖離が大きいから下げ止まり「グランビルの法則:買い4」が入るかな?

とシナリオを描きます。

スパイクする前にストキャスティクスの3ラインがゴールデンクロスしています。しかし4時間足のままではエントリーが難しいので時間足を下げます。

以下は2018年6月24日のBTC/USDチャート(15分足)です。

下位の時間足では、スパイク直前の動きにストキャスティクスが良好に機能しています。右側の三点のスパイクでは注意が必要です。

「移動平均線が二本とも抜けている事」がエントリーの要件ですが右青〇では200期間移動平均線でレートがサポートされています。この場面は「グランビルの法則:買い3」よりのシナリオです。

押し目の場合は「ストキャスティクス中期線(青)」を中心に見ると説明しましたが、ここでは長期線(黒)もしっかりレベル25以下に落ちています。むしろ「エネルギーを使った割には落ちていない」ので買える場面です。

この時重要なのが「ローソク足レベル」でのダウ理論です。200期間移動平均線は非常に強いサポートですが、下抜きした場合には反対に強力な抵抗線に変わります。ですからストキャスティクスがゴールデンクロスした後、「陽線」が確定して高値を切り上げた所で買うのが妥当です。細かいトレンドフォローも確認していきましょう。

(3-4-2)2018年11月15日のBTC/USDチャート

以下は、2018年11月15日のBTC/USD(5分足)のチャートです。

2本の移動平均線も右下がりでダウントレンドです。そこでスパイクで急激に下げた所でストキャスティクス短期(黄色)がゴールデンクロスしています(青丸)。さらに1分足にすると見やすいです。この後、200期間移動平均線を超えた赤丸の所でデッドクロスしています。直前の中期線(青線)もレベル25にぎりぎり届いた所で200期間移動平均線が抵抗となっている所で利益確定はOKです(むしろこの場面で実際トレードしていたら手前の方で利益確定しています)。

(3-5)ソーサー・ボトム/トップ

ソーサーボトムとは底値圏、ソーサートップとは天井圏で現れトレンドの転換点となる事が多いチャートパターンです。

お皿の様にフラットな底(天井)をつけることから「ソーサー」と呼ばれています。一般的にプラットフォーム(持合い)を抜けた所がエントリーポイントとなります。

右側にプラットフォームが無いモノや底が少し丸みを帯びているモノもあります。「カップハンドハンドル」や「ラウンドボトム」等と呼ばれる事もありますが私の手法ではあまり細かく区分せず見ていきます。

・2019年2月7日頃のBTC/USD(H1)

長く続いた持合いで底を作りつつ、2本の移動平均線で挟まれた所でプラットフォームを作っています。プラットフォーム直前でストキャスティクスがゴールデンクロスしているポイントがあります。プラットフォームを上抜けした箇所が一般的な買いサインです。もっとも、ストキャス循環論としては手前のクロスで中期線(青線)がしっかり上昇を始めている事からプラットフォームの中で「上目線」となります。

しかしながら、この様にトレンドが停滞した場面ではストキャスティクスの機能がやや落ちます。特にソーサー(底)部分ではポジションを持つのはオススメしません。急激にここから下落する場合がある為です。

このチャートパターンではプラットフォームの形成を確認してからポジションを持つのが定石となります。

コンティニュエーション・パターン(継続型)

(3-6)ディセンディング・トライアングル

ディセンディング・トライアングル(基本形)とは、水平なネックラインを作り高値を切り下げながらネックラインを割った所(★赤)で売りサインとするチャートパターンです。

実際のチャートではこんなに綺麗な形は稀です。ローソク足の髭で上下のラインを一時的に抜いたり、ノイズがあるのが普通です。

右図はBTCの日足チャートです。水平ラインについてはかなり甘めに引いてありますが大切な事は、高値を切り下げているため、「ダウ理論」で考えた場合「売り」が優勢になる形と言えます。

(3-7)アセンディング・トライアングル

アンディング・トライアングル(基本形)とは、水平なネックラインを作り安値を切り上げながらネックラインを上抜いた(★青)で買いサインとするチャートパターンです。ディセンディング・トライアングルを天地反対にした形です。

実際のチャートでは左図の様な綺麗な形になる事は珍しく短期足では特にノイズが多いです。例えば右図では5分足のBTCです。

大切な事は安値を切り上げているため、「ダウ理論」で考えた場合「買い」が優勢になる自然な形といえます。

(3-8)フラッグ

これまで「ダブルトップ」や「ヘッドアンドショルダーズ」「トライアングル」などのチャートパターンはダウ理論で説明してきました。しかし、一般的に初心者本などで紹介されている、その他のチャートパターンの中で説明できる根拠が乏しいものがあります。鵜呑みにしてしまうと大変危険かと思います。

特このパターンは「単純な形」で判断するには危険です。

左側は「一般的なフラッグ」としてよくテクニカルの初心者本で紹介されているチャートパターンです。「フラッグ」とは、一定の幅の抵抗線と支持線(チャネルライン)を往復しながら作るチャートパターンです。

ダウ理論で見ると「高値と安値を切り下げているパターン」ですから積極的な買い目線とするには不自然です。単純にチャートパターンだけを根拠とするのは説明不足かと思います。

例えば上記の図(BTC)では、上昇トレンドの押し目のタイミングで発生したフラッグです。オレンジの線(200期間移動平均線)で買われ反発しています。オシレーターを見るとMACD(4章で後述)ではゴールデンクロス(買いサイン)しています。「グランビルの法則3:買い増し」のタイミングでもあります。では反対にフラッグからレートが下降しているパターンを見てみましょう。

フラッグの右端に注目してください。A点では、60期間の平均線(黒線)で売られ反転しレートが落ちています。MACDに注目していただくとゼロ線とデッドクロスしています(4章で後述)。その後もMACD線が下向きで売り優勢となります。B点ではフラッグの下編が抵抗線となりレートが下降しています。

この様に、単純な形のみでは判断できないことが多くあります。オシレーターを併用して他の投資家の目線や売買サインを確認するとより優位性の高いトレードが可能です。

(3-9)複雑なチャートパターン

実際のチャートは非常に複雑です。あくまでも「戻り高値」と「押し安値」を確認し「ダウ理論」でトレンドを確認するのが良いでしょう。

例えば、下記の図は上昇ウェッジの後、スパイクから小さなディセンディングトライアングルに変形したパターンです。

この場合、チャートの左側では上昇トレンドですので、上昇ウェッジの後「リターンムーブ」が起こりネックラインまで戻しています(スパイク)。ダウ理論の6つ目の原則「トレンドは明確な転換サインがでるまで継続する」を思い出してください。はっきりしない場合には無理にポジションを持つ必要はありません。自分のシナリオと違った場合には勇気をもってポジションを解消し明確な転換点まで待つことも必要です。

チャートパターン「だけ」に注意がいくと、変なバイアスがかかる事があるのでトレンドをしっかり追いながら分析していきましょう。

(3-10)三尊からアセンディングトライアングルへ変形

上記は、「三尊の後、売りが加速する理由(3-3-4)」の応用です。

右図「D」付近の安値に注目してください。安値を切り上げて三尊の右肩を作らず再上昇し始めました。ネックラインから直近高値まで「A-D」は積極的に売る理由がありません。

この場合チャートパターンだけで判断すると痛い目を見ます。三尊を期待して下目線だった所から安値を切り上げた事でFやGで買いが入りいつのまにか上目線のチャートパターンへと変化してしましました。

・2019/02/20BTC/USD:H1

上記のチャートでは三尊の右肩でレートがネックラインまで落ちきりませんでした。その後、安値を切り上げたダブルボトムが出来ています。アセンディングトライアングルの上方へブレイクするか否かは下位足のストキャスティクスの循環を確認します。

以下は15分足に変更したチャートです。18時頃に買いエントリができます。

・2019/02/20BTC/USD:M15

2本の移動平均線より下でストキャスティクスがゴールデンクロスしています。また直近の安値もほぼ水平位置で反発している事からサポートが効いているのが確認できます。

(3-11)時間軸とチャートパターン

上記で、ヘッドアンドショルダーズ(三尊)はリバーサル・パターン(転換型)と説明しました。しかし、時間軸によってはコンティニュエーション・パターン(継続型)にも出現していると見えてしまう方もいるかと思います。これはトレンドの大きさを区分してチャートを見てしまう為に起こります。「三尊が出現する場面」に注目しつつ「ダウ理論のトレンド区分」で整理していきます。

参照:(1-1-2)ダウのトレンドは3つに区分される

以下は、2017年12月13日BTC/USDチャート(4時間足)です。

・2017年12月13日BTC/USD,H4

矢印Cが「プライマリー・トレンド(長期)」、矢印A・Bが「セカンダリー・トレンド」に区分されます。これは「プライマリー・トレンド(長期)」でみると上昇トレンドです。A及びBは長期トレンドの中の押し目や持ち合い場面です(グランビルの法則:買い3)。

矢印Bの赤い四角で囲んだ部分を4時間足から15分足にして拡大してみていきます。

以下は、2017年12月13日BTC/USDチャート(15分足)です。

・2017年12月13日BTC/USD,M15

ヘッドアンドショルダーズが複数出現しています。これは「セカンダリー・トレンド」が時間軸になっているので、この範囲では「緩やかなダウントレンド又は持合い(保ち合い:レンジ)」です。

マイナー・トレンドでも「三尊(青色)」が出現しています。検討するトレンドを「マイナー・トレンド(短いトレンド)」として見ればトレンドから転換する場面で、リバーサル・パターン(転換型)であるヘッドアンドショルダーズ(三尊)が出現していると解釈することができます。

ストキャス循環論の復習:
パターンA:長期トレンドの転換点を狙う場合は「黒線」を中心に見る。黄線(短期)が青線(中期)と黒線(長期)を抜いてクロスしたらエントリー。
パターンB:長期トレンドの「押し目」や「戻り目」を狙う場合は「青線」を中心に見る。「黄線(短期)」が青線(中期)を抜いてクロスしたらエントリー。
パターンC:時間軸を落とす(1時間足ターゲットから1分足等)に変更するとより細かいサインがでる。「黒線」を中心に見る(Aと同じ)。

(4)MACDの使い方

MACD(マックディー)とは、指数平滑移動平均線(EMA)を使ってトレンドを分析し、売買の指標とするオシレーターです。

「シグナル線」「MACD線」「ヒストグラム」の3指標で判断します。

単純移動平均線(SMA)よりも直近の価格を重視して分析しているのが特徴です。

トレンドの方向性や相場の勢いの分析を得意とする指標になります。ポジションの決済等、非常に使い所が多い指標になりますのでしっかり学んでいきましょう。

(4-1)MACDの各名称と設定

MACDは、3つの移動平均線(EMA)から指数平滑移動平均率を用いることで表されます。

「MACD線:9日(短期)」「シグナル線:12日(中期)」「0(ゼロ)ライン:26日(長期)」で設定します(最も一般的な設定)。

特徴的なのが、長期の移動平均線(EMA)である、「0ラインが水平」であるという所です。

通常の移動平均線の様に、この3種類の線のクロスを売買サインとして使用するのが一般的です。

特にヒストグラム(MT4/MT5では「Moving Average of Oscillator」)は、相場の勢いを測る大切な先行指標と私は理解しています。
非常に重要ですのでまずは名称を覚えておいてください。

なお、MT5とTradingView系の取引所では表示が異なります。MT5の場合には「ヒストグラム=OSMA」となりますのでご注意ください。

(4-2)MACDのクロス

売買のサインは、「MACD線」と「シグナル線」の交差(ゴールデンクロス・デッドクロス)で判断します。

・MACD線がシグナル線を下からゴールデンクロス(買いサイン)

・MACD線がシグナル線を上から下に抜ける=デッドクロス(売りサイン)

では、検証してみましょう。以下は2018年8月のビットコインチャート(4時間足)です。

「MACD線」と「シグナル線」のゴールデンクロス・デッドクロス。
「青○」がゴールデンクロスで買い。「赤〇」がデッドクロスで売りです。

綺麗に利益がとれていますね。

(4-3)0線での判断

「MACD線」と「0線」の交差(ゴールデンクロス・デッドクロス)で判断します。

・MACD線が0ラインを下から上に抜ける=ゴールデンクロス(買いサイン)

・MACD線が0ラインを上から下に抜ける=デッドクロス(売りサイン)

よく教科書に「MACD線が0線を上抜けたら買い」と書いてあります。

これは、「0ライン=長期移動平均線(EMA)」ですから単純に、短期移動平均線であるMACD線とゴールデンクロスしたからです。

では全ての場面で「ゴールデンクロスしたから買い」でしょうか。

勿論そんなに簡単ではありません。上記の図は、MACDのクロスが良好に機能している場面を切り取って説明しています。

次は、MACDがどの場面で「良好に機能」し、どの場面で「ダマし」が発生しているか検証します。

(4-4)「ダマし」を見破る

「ダマし」はボックス相場(レンジ)で発生します。

ここでいう「ダマし」の定義とは「オシレーターが反応しているのにレートに反応が無いこと」とします。

下記の図で検証します。移動平均線(SMA)がバラバラでトレンドが発生していません。

例えば、左のデッドクロスはシグナルが遅すぎてサインとして採用できません。次のゴールデンクロスでも中途半端な場所で発生しすぐにデッドクロスしています。

この様に、「トレンド」が明確で無い場面では良好に機能しません。

では、良好に機能している場面についてトレンドに注目しながら見ていきましょう。

(4-5)MACDが良好に機能する場面

移動平均線(SMA)が「短期>中期>長期」の順に長期間継続して並んでいます(ダウ理論の上昇トレンドの結果)。典型的な上昇トレンドが発生しています。ここでは、クロスが良好に機能しています。

MACDはトレンド発生場面で使う

このルールを大切にしてください。

(4-6)上位足には逆らってはいけない

さらに精度を上げる為のワンポイントとして是非検証してみてください。

MACDは上位足のトレンド方向で使用する

例えば、「4時間足で上昇トレンド」で、トレードのターゲットが「30分足」であれば、30分足の下降場面でのサインは無視して、「ロング(買い)のみでポジションをとる」という事です。

下記は実際のビットコインチャート(8月30日前後)です

上が4時間足、「上昇トレンド中」の場面です。「30分足」に拡大して下降している場面のシグナルを見てみましょう。

MACDの時間足の検証について。
30分足の下降場面だけに限定すれば、移動平均線が「長期>中期>短期」に並んでいますから「下降トレンド」が発生しています。

しかし、青線上のクロスで買った後、下落してます。これは別の指標では説明できるのですが、単純なMACDのクロスサインでいうと「ダマし」にあっています(角度の議論は置いておきます。)。

チャートを追っていると、つい視野が狭くなりがちです。上位の時間足のトレンドを常に意識して広い視野でトレードするように努めましょう。

(5)ダイバージェンスとリバーサル

ダイバージェンスとは、「トレンド」を確認する為の重要な指標です。ダイバージェンスは「逆張り」と「順張り」で使用方法が異なります。4つのパターンにあてはめて解説します。

(5-1)ダイバージェンスとは

ダイバージェンスとは、価格とオシレーター系指標(MACDやRSI等)の値が逆行する現象の事を指します。

トレンドが弱まっているのを知らせてくれるサインです。

通常、価格が上昇するとオシレーターの値も上昇しますが、

「価格が高値を更新したのに、オシレーター系指標の値は下降している」

という逆行現象(ダイバージェンス)が稀に起こります。これは急激なトレンドの発生が原因と言われています。

そして、トレンドはいずれ収束し弱まっていきます。

トレンドが弱まった所が事前に判断できれば、保有していたポジションの決済(利益確定)を有利にする事ができます。

また、ダイバージェンスは移動平均線(SMA)のゴールデンクロス等にくらべ早くサインが出る傾向がありますから先行指標として利用する事が出来ます。

(5-2)ダイバージェンスの見方

ダイバージェンスは、トレンド転換を示唆する指標で2種類あります。

強気のダイバージェンス(下降から上昇トレンドへ)

弱気のダイバージェンス(上昇から下降トレンドへ)

・強気のダイバージェンス

強気のダイバージェンスは、下降トレンド時に発生する買いのサインです。

<強気のダイバージェンスの探し方>
価格のチャートで、安値を更新した所を見てください。

価格のチャートでは安値を更新しているのに対して、オシレーターの安値は切り上がっています。

・実際のチャート

・弱気のダイバージェンス

弱気のダイバージェンスは、上昇トレンド時に発生する売りのサインです。

<弱気のダイバージェンスの探し方>
価格のチャートで、高値を更新した所を見てください。

価格のチャートでは高値を更新しているのに対して、オシレーターの高値は切り下がっています。

・実際のチャート

(5-3)リバーサルの見方

リバーサルは、順張りの指標で2種類あります。

リバーサルは、ヒドュンダイバージェンス(MACD)やコンバージェンス(RSI)と呼ばれる事もあります。
これはオシレーターの作者が違う為に区別されているそうですが、論文でも書くのでなければ気にする必要はありません。

ここでは、一般的に「リバーサル」と統一して呼称することとします。

・強気のリバーサル
強気のリバーサルは、上昇トレンド時に発生する「上昇トレンド継続」の買いサインです。

<強気のリバーサル探し方>
オシレーターのチャートで、安値を更新した所を見てください。

価格のチャートでは安値を切り上げているのに対して、オシレーターの安値は更新されています。

・実際のチャート

・弱気のリバーサル
弱気のリバーサルは、下降トレンド時に発生する「下降トレンド継続」の売りサインです。

<弱気のリバーサルの探し方>
オシレーターのチャートで、高値を更新した所を見てください。

価格のチャートでは安値を切り下げているのに対して、オシレーターの高値は更新されています。

・実際のチャート

(5-4)ダイバージェンスの誤解

初心者用のテクニカル本に、

「ダイバージェンスは逆張りの指標で、トレンド転換を示す」

と良く書かれていますが、この解釈には注意が必要です。

鵜呑みにすると大きく損をする原因になります。

あくまでも、ダイバージェンスは、トレンドが弱まっているのを知らせてくれるサインです。

トレンドが弱まり、「収束」してどちらの方向に「発散」するのかは別の指標を併用して判断するべきで、ダイバージェンスのみを根拠にしてはならないという事です。
(私はストキャスティクスやADXを併用してトレンドの強さ等を確認してから入ります。)

では、検証していきます。

・実際のチャート

このチャートでは弱気のダイバージェンスが3回発生しています。

1回目か2回目のダイバージェンス発生時に新規の売りポジションを持ってしまった場合、急激な上昇に巻き込まれる事になります。

もし、レバレッジが高い場合はロスカットされているかもしれません。

しかしながら3回目のダイバージェンス発生後はトレンドが反転し大きく下落しています。

3回目のダイバージェンスはオシレーターが横向きですが、ダイバージェンスに含みます(変動率が大切)。

つまり、元々持っていたロングポジション(買い)を決済(利益確定売り)する分には最初のダイバージェンス発生時でも良い判断だったと言えます。(ダイバージェンスが発生しているのにも関わらず長らく利確売りをしなかったら大幅な下落に巻き込まれている訳です。)

ダイバージェンスが発生した後、レートがまだ伸びる事があるので「利益確定」で使用するのが推奨されます。

(6)ADXの使い方

ADXとは、トレンドの総合的な強さを可視化したテクニカル指標です。

ADX(AverageDirectionalMovementIndex)は、平均方向性指数の事で「買い」と「売り」の強さを表しています。

トレンドの終わりを確認して売買サインとして利用することが出来ます。

(6-1)ADXの見方

ADXには、3種類の線(ADX線と+DIと-DI)で表示されます。
役割は以下の通りです。

BitMEXやビットバンクでは「DMI」を選択してください。

<DMI設定画面>

<線の種類>
・+DI:「買い」の強弱
・-DI:「売り」の強弱
・ADX線:総合的な強弱(+DIと-DIの乖離)

3種類の線は好みの色に変更できます。私はADXをオレンジ、+DIを青、-DIを赤に設定しています。
下記はMT4・MT5での設定画面です。

<ADX設定>
・数値の見方
数値の見方には諸説あります。一般的なテクニカル初心者本では、「ADX線が40より高い場合、強いトレンドで20以下は弱いトレンド」と説明しています。
しかし、その時の+DIや-DIの値や期間などに触れてはおらず検証の結果等が示されていません。

使い方にもよるのでしょうが、どうもしっくり来なかったので私なりに定義を直してみました。

ストキャス循環論では以下の設定を使用していきます。

・期間:13
・「+DIか-DI」と「ADX線」が34以上:強いトレンド
・20:トレンドが発生していない

とします。この設定で実際のチャートを見ていきます。

ビットコインのチャート(MT5で表示)

左から、黒い線でADXの値は「20」です。この時、トレンドは発生していません。

直前に「-DI(赤)」が頭打ちとなり「20」に向かっています。

つまり、売り勢力が伸びなかったという事です。

なお、黒線は60日移動平均線です。

この線より上で、売りが伸びず「20」へ戻ってきた事から、「次は買い勢力が優勢か?」と見ることができます。

黒線上で、「-DI(赤)」と「+DI(青)」がクロスでして、同時に「ADX線(オレンジ)」も上昇しています。

「+DI」と「ADX線」が34以上の地点(青線上で、青丸で2つ囲っている所)で、強いトレンドが発生しています。

価格もピークを迎えています。

この後、「ADX線(オレンジ)」の値が「70」まで上昇し、「+DI(青)」の値が「34」を割り込みました。

つまり、全体のトレンドを示すADXがピークに達しているのに、買いの勢いが伸びてこないという事です。

この時点で、一旦上昇トレンドの終わりを予想できます。

その後、価格を下げつつ「-DI(赤)」と「+DI(青)」が再びクロスして「-DI(赤)」が優勢になります。

しかし、「-DI(赤)」の値が「34」を超えたものの、「ADX線」が「34」を超えません。

つまり、強いトレンド発生の要件を満たしていません。

この様な流れで見ていきます。

しかしながら、上記はわかり易い箇所を切り取って説明しております。

実戦では、他の指標と併せて使っていく必要があります。

(6-2)MACDとADXの手法

MACDとADXを併用した手法を紹介します。

MACDは、トレンド発生時に良好に機能する傾向が強い為、トレンドの強さが可視化されているADXと相性が良いです。また、MACDの弱点はクロス等のサインが遅かったり、トレンドの終わりを判断するのが難しいという弱点があります。

そこで、ADXを表示してトレンド転換のを見極め弱点を補います。

下記はビットコインチャートです。

※MACDが上下に分かれていますが、MT4/MT5ではヒストグラム(OsMA)を別に表示する必要があります。
※BitMEXなど取引所に組み込まれている物は一体化していてデザインが違いますが意味は同じです。

・MACDのヒストグラム(OSMA:一番下)が「0ライン」とデッドクロス。
・続いてMACD線(中段)がシグナル線(赤)とデッドクロス。
・同時にADXの+Dと-Dでデッドクロス。
・さらに、MACD線「0ライン」とデッドクロス。

この時点で、価格チャートに表示されている60期間移動平均線(黒線)を下抜き、下降が始まりました。

ここで問題なのが「どこで止まるか」です。

ADXを見ます。

・「-DI」と「ADX線」が34以上

を満たした時点(黒線の青丸)で、強い下降トレンドサインが出ています。

その後、「-D」は折り返すが、ADX線(オレンジ)はまだ上昇を続けています。

これは、下降トレンドの終わりを示すサインです。

その後、MACDがゴールデンクロスして再上昇しています。

(6-3)ストキャス循環論+ADX

下記のチャートで、「ストキャスティクスのクロス」と「ADXの値34(トレンド終了点)」を併用していきます。

3本のストキャスティクスでトレンドの終局を予想する→ADXの反転で信頼度を上げる

・2019/02/23 BTC/USD5分足

・左下の青丸:レベル25以下でストキャスティクスがゴールデンクロス

・2本の移動平均線より下のクロスなので買い要件を満たす

・上昇中にストキャスティクスが一回デッドクロスしているが、エントリーした箇所の「-D(赤線)」まで「+D」上がってないのでもうひと伸びを期待する。

・利益確定売りは赤線上のストキャスティクスクロス、ADX(オレンジ:全体のトレンド)も上がりすぎているので利確の頃合い。「+D:34」が目安

上記が信頼度の高いパターンになりますので良く覚えておいてください。

<実践編>

<基礎編>で学んだ事を複合的に使い、実際の事例集を確認していきます。

このnoteでは「MT5」で「クリプトGT」のチャートを参考にしています。キプロス時間で検証していますのでご注意ください。

(7-1)マルチフレーム分析

「マルチフレーム分析」とは、異なる時間足でのチャートやオシレーターの動きを見て複合的に分析する方法です。

「順張り」なのか「逆張り」なのかによって戦略は大きく変わります。自分の行動がチャート上でどの局面に位置づけられるかを理解する事が趣旨になります。

例えば日足の上昇トレンド中であったとしてショートポジションは全て「逆張り」でしょうか?答えはNOです。

長期上昇トレンド中の一時的なレートの下落(押し目)の中で更に上昇波を捉えてトレンドフォローのエントリーがこの手法の基本になります(広義のトレンドフォロー)。

以下、相場の状態を大まかに区分して図解していきます。

(7-2)27パターンの局面

<ストキャス循環論での判断ルール>
・相場の状態「上」:ローソク足が60期間と200期間移動平均線より上
・相場の状態「中」:ローソク足が60期間と200期間移動平均線の間
・相場の状態「下」:ローソク足が60期間と200期間移動平均線より下

※左から長・中・短の順で時間足を掲載しています。

上記の時間区分は一例です。ボラティリティによっても変わりますので臨機応変に対処してください。右側のグランビルの法則でのターゲットについては私の感覚をメモした物です。特に検証して整理したモノではありません。「中」の部分についてはその上下に幅がありますので、正確に整理するとなるとさらに「×3」は必要になります。ですので参考程度にみていただければ結構です。

この部分でお伝えしたいことは「感覚」についてです。

「トレードセンス」だったり「感覚」や「経験則」の部分を言葉で説明するのは困難です多くのチャートを見て慣れていくしか無いのです。疑似的に27区分にわける事でその「感覚」で判断している部分を少しでも体感していただければ幸いと思い上記の抽象的な図を入れました。

ここでは「上昇トレンドから下降トレンドに変わる瞬間」か「上昇トレンドの押し目で買い増し」等を狙っていきます。全ての場面でポジションをもとうとしないでください。

【※重要※】
上記の27パターンの内エントリーできるのは12パターン(「ショート:6パターン」「ロング:6パターン」)という事です。積極的にポジションを持たない場面を作ります。方針は、取引回数を少なくして、ここぞという箇所で利益を大きく積み、損切は小さな幅で行います。

【ショートの事例集】

・赤線:BTC/USD:2017/12/08(02:45頃)

【相場の状態:上・上・上】

・「グランビルの法則:8(短期の売り)」狙い
・ロング持ちは、利益確定売り検討(弱気のダイバージェンス)

日足・1時間足・15分足、3つの時間足で相場の状態が「上」です。グランビルの法則:8(短期の売り)」のシナリオを描きますが、日足のチャートで移動平均線とローソク足の間に大きめの乖離が発生している事が要件になります。プライマリートレンドでは、上昇トレンド継続時の一時的な持合い(グランビルの法則:3)である可能性もあるのでショートは短い時間足で決済します。

<チャートの解説>
初動は「1時間足」からみます。3本ともストキャスティクスが上限近くで「そろそろ調整がくるか?」という心理状況でチャートを見ています。OSMAのヒストグラムも水平になったあたりで上昇トレンドが終わりの確立が高くなります。次に「15分足」を見て細かい波形を確認します。ストキャスティクスがデッドクロスした直後、ADXもクロス(トレンド反転)しています。この時点でローソク足チャートは高値切り下げ、ダウ理論的にも下目線ですからショートエントリーができます。利益確定はADXの-Dが34にタッチした時点です(青線)。

・赤線:BTC/USD:2017/12/17(12:30頃)

【相場の状態:上・上・上】

上記も、日足・1時間足・15分足、3つの時間足で相場の状態が「上」です。

<チャートの解説>
1時間足で「弱気のダイバージェンス」が発生しています。OSMAが高値2つの間でゼロラインより下に反転していますので強シグナルです。一時間足で、ストキャスティクスのデッドクロスでショートエントリーでも良いですが、時間足を15分足にして細かい波形を見ていきます。15分足でもストキャスティクスがデッドクロスした箇所では「ADX(オレンジ)の数値が65」程度まで伸びているためすでにトレンドの終局場面であると予想ができます。その後、ADXの「-D」と「+D」がクロスしてトレンドが反転しています。ここが最も安全なショートエントリーポイントです。右肩下がりのダブルトップのチャートパターンも出ておりダウ理論でも下目線となります。

利益確定場面については少し応用が必要な場面です。15分足で青い縦線の透かし上がターゲットです。通常ADXの「-D:34」が利益確定のサインとしていますがストキャスティクスが3本ともレベル25以下まで落ちていません。60期間移動平均線(黒線)の下で一時もみ合っている場所でもあり、この時点では下目線継続と判断します。ストキャスティクスの3線が落ち切りはじめて短期線(黄色)が上抜きした時点で利益確定が望ましいです(縦青線)。また利益確定地点は15分足の200期間移動平均線(オレンジ線)でサポートされている個所でもあります。

・赤線:BTC/USD:2018/03/05(22:30頃)

【相場の状態:上・上・上】

上記も、日足・1時間足・15分足、3つの時間足で相場の状態が「上」です。

<チャートの解説>
ストキャスティクスの中期線(青)に注目してください。日足と1時間足で「弱気のダイバージェンス」が発生しています。

15分足の見方ではストキャスティクスのデッドクロス解釈について応用点を緑色の四角で囲んであります。赤い四角の時点で黒と青線を短期線である黄色が下抜きしています。しかし、黒線が数値を伸ばしていて折り返していません。

ストキャスティクスのデッドクロスとは「ピークを過ぎたモノを下抜き」した状態を指します。

ですので、緑の四角の中で赤丸の部分が下向きになった黒線(長期)を黄色線が下抜きして初めて「デッドクロスした」と解釈できる訳です。

利益確定については、ADX(-D:赤)が「34」でも良いですが、ストキャスティクスが25以下で全て下向きです。欲を出しても良い場面なので黄色線が上向きに反応してゴールデンクロスする直前で利益確定が出来ると利益が伸びます。

・赤線:BTC/USD:2018/3/5(23:45頃)

【相場の状態:上・上・中】

「グランビルの法則:売り5」の場面です。一つ上のチャートの解説とほぼ同じですが、15分足の「オレンジ★」の部分に注目してください。直近最高値の直前の押し安値のライン上(緑)の上で下降が加速しています。ここでは「2018/03/05(22:30頃) 」でエントリーしたショートを追認できる判断ポイントです。

・赤線:BTC/USD:2018/03/06(09:00頃)

【相場の状態:上・中・中】

上の図から少し時間を進めたモノです。3つの時間軸で全て上目線だったモノが1時間足と15分足では移動平均線の間に入ってて、相場の状態が「上・中・中」の場面です(※日足のダイバージェンスについては他の取引所の価格等を加味して髭を抜いて考慮しています)。

真ん中の1時間足のチャートでは「グランビル:5」から持合いを挟み「グランビルの法則:7」で「売り乗せ」のタイミングです。

15分足でエントリーポイントを探ります。赤い四角の部分で一度、ストキャスティクス中期線(青)を短期線(黄色)が下抜きしています。上位足で弱気のダイバージェンスが発生しているのでこのあたりでショートエントリーでも構いませんが、ADXの反転ポイントの方がベターです。高値も切り下げている為、仮にレートが上昇したとしても直近戻り高値で損切をするなど作業が明確です。

利益確定については、縦青線上のADX(-D)が「34」にタッチした時点です。

損切についても60期間移動平均線(黒)が抵抗線となっていますので、判りやすい場面です。この様に移動平均線で挟まれている箇所は「抵抗線(上の線)とサポート線(下の線)の間で動く事が多い」と覚えておいてください。

・赤線:BTC/USD:2018/03/06(16:30頃)

【相場の状態:上・中・下】

一つ前のチャートの続編です。この場合にはエントリーは見送ります。確かに15分足はダブルトップで高値を切り下げていますが、「200期間移動平均線」は非常に強い支持線(サポート線)の為、下抜く為には多くのエネルギーが必要になります。この場面はたまたま下がってくれていますが、あまり優位性が確保できる場面ではありません。

この時点は、「・赤線:BTC/USD:2018/03/06(16:30頃)」や「・赤線:BTC/USD:2018/03/06(09:00頃)」の利食い期でもあります。直近に明らかに優位なエントリーポイントがある

・赤線:BTC/USD:2018/04/25(02:40頃)

【相場の状態:中・上・上】

★(0-10)で紹介した必殺技★

「グランビルの法則:売り8」→「中・上・上」は私が最も得意な場面です。このサインが出た場合には全力で売ります。

【相場の状態:上・上・上】とほぼ同じ流れになりますが、大きな違う点は「長期時間足(一番左の日足)」で「200期間移動平均線(オレンジ)」が抵抗線となっている所です。日足レベルで強いレジスタンスライン(抵抗線)がありますので、仮にショートポジションと反対に動いたとしても伸びが少ないと考えられます。

高値圏で発生する右肩上がりのダブルトップ時の「弱気のダイバージェンス」がショートのベストタイミングです。

MACDでデッドクロスも同時に追って行ってください。特にOSMAのヒストグラムの向きは大切です。スティックの伸びが収まってきたら注意です。

ダブルトップの1点目でストキャスティクス3点がデッドクロスしてから、レートが伸び高値を更新したダブルトップ2点目でショートエントリーです。

参照:(3-2-6)ダブルトップ+ダイバージェンス
右上がりのダブルトップで発生する弱気のダイバージェンスはショートを打つ上で最も大切にしているサインです。

・赤線:BTC/USD:2018/07/25(00:30頃)

【相場の状態:中・上・上】

これも同様で、日足で200期間移動平均線で抵抗を受けつつ、下位の足で弱気のダイバージェンスを確認するパターンです。さらに15分足では高値を切り下げており、ダウ理論で見てもショート優勢となりました。

ADXもエントリー時点で「+34」、利益確定(青縦線)にも「-D:34」です。損切も設定しやすく、ダブルトップの高値を更新した所で「ダイバージェンスが解消された場合」になります。

・ダイバージェンスを解消

レートが高値を更新してオシレーター(この場合、ストキャスティクスの中期線:青)も高値を更新した時にダイバージェンスが解消とみなします。

・赤線:BTC/USD:2018/07/26(10:30頃)

【相場の状態:中・上・上】

日足のチャートでOSMAの上昇が止まり(水平)1スティック下に凹んで下向きになった所がねらい目です。200期間平均線が抵抗線となってます。MACDもデッドクロス直前です。MACDのデッドクロスは実際には結果論なのでエントリーには使えません。つまり「デッドクロスするなら下位足でADXが反転するなど異常が検知できるはずだ」と思って観察を始める訳です。

1時間足のプライスアクションを見るとスパイクの後ネックラインを作ってトップを作りにいっています。赤い縦線の時点で15分足ではストキャスティクスがデッドクロスADX(+D:34)でトレンドが反転しています。ここでショートIN。そこからネックライン(緑)と移動平均線の間でレンジの後ダブルトップの2点目を作りに行きますが高値を更新できませんでした。ストキャスティクスもレベルも75付近まで上がってローソク足は上髭をつけています。ローソク足レベルでのダウ理論でもダウントレンドです。

ストキャスティクスがレベル25以下でゴールデンクロスの後、ADX(-D:34)で利益確定です。

・赤線:BTC/USD:2018/09/05(09:30頃)

【相場の状態:中・上・上】

これも先ほどと同様です。たった1時間程度で400ドル以上の値幅がとれています。日足でOSMAが下向き・ワンスティック凹んだ所を狙います。1時間足では3本の線の内青線(中期)がすでに50付近まで落ち込み下目線です。75より上でクロスするのが原則になりますが、この場合はすでに青線は攻略済みの場面です。15分足を見ると長期ストキャスティクス(黒)が一気に上昇している場所があります(弱気のリバーサル)。ADXが反転クロスする直前でショートINです。その後、ストキャスティクスが3本とも落ちてADX(-D:34)で利益確定です。

・赤線:BTC/USD:2018/09/05(21:15頃)

【相場の状態:中・下・下】

一つ上のチャートの少し先のチャートです。「グランビルの法則:7(売り乗せ)」の状態です。ストキャスティクス青を中心に使っていく「戻り目」を狙う場面ですが、三本のストキャスティクスを使用する場面に比べると難易度が上がります。無理にポジショは持たなくてOKです。基本形を習得して余裕がある方のみ検討してください。

OSMAも下向きでプライスアクションを見ても高値更新をせず15分足、「上髭」をつけた時点で中期ストキャスティクス(青)を短期(黄色)が下抜きしてADXがクロス(反転)しています。利益確定はADX「-D:34」で行います。

【上昇トレンドの押し目でショート】

上記はバブル崩壊後の下降トレンド場面を多くとりあげましたので次は週足レベルで上昇トレンドの場面もいくつか紹介していきます。

・赤線:BTC/USD:2017/06/12(02:30頃)

【相場の状態:上・上・上】

プライマリートレンドでは「グランビルの法則:3(買い増し)」または「グランビルの法則:2(押し目買い)」です。

日足のチャートで、移動平均線から大きく乖離(スパイク)し「グランビルの法則8:短期の売り」場面です。OSMAのヒストグラムも大きく伸びているのも確認してください。ストキャスティクスの3線が上限、かつOSMAのスティックが水平(又は下に凹む)当たりがねらい目です。確認する時間足を4時間足にしてショートのタイミングを計ります。ストキャスティクス中期線(青線)で弱気のダイバージェンスが発生しました。15分足でさらに細かく見ていきます。ストキャスティクスが75以上でデッドクロスした後、ADX(オレンジ線)が下向きになり全体のトレンドが終局へ向かいます。+Dと-D線がクロスした所でショートINです。高値を更新する事無く60期間移動平均線の下へローソク足が落ち、抵抗線となります。200期間移動平均線の少し下をネックラインにしたディセンディングトライアングルを作りながらレートを落としていきます。ネックラインを抜けて一気にレートが落ちました。ストキャスティクスが25以下でゴールデンクロスして-Dが34で利益確定です。

・赤線:BTC/USD:2017/07/06(22:30頃)

【相場の状態:上・上・上】

日足で見ると高値を切り下げダウ理論でダウントレンドです。損切の設定もしやすいタイミングです。損切は、1時間足の直近高値の少し上に置きます(ダウ理論)。下図の様に、三尊からアセンディングトライアングルへの変形を想定した対応です。

エントリータイミングを計る為、15分足(右)のチャートを検証します。ストキャスティクス3線がデッドクロスした所でショートINです。少し待って、ADXが反転、-Dが優勢となる部分で入ってもOKです。ここから順調にレートを下げ、ADX(オレンジ:全体のトレンド)が大幅に上がっていきます。いつもの様にADX赤(-D)が34にタッチで利益確定しても良いですが、非常に微妙なラインです(ぎりぎり34)。赤い四角の地点でストキャスティクスの循環が確認できますので「短期的な戻り目」と判断する事もでます。少し我慢してADX(-D)がしっかり伸びて折り返した「34」の地点で利確が理想です。

・赤線:BTC/USD:2017/07/06(03:15頃)

【相場の状態:中・中・上】

ボラティリティ(値幅の変動率)があるから入れる場面です。長期足と中期足で中ですが、マイナートレンド(15分足以下)の波形で直近「押し安値」と「戻り高値」で200ドル程度ありますから短時間足だけでも十分値幅がとれます。15分足のストキャスティクスがデッドクロス=ADX(+D:34)でショートIN。200期間移動平均線をサポートにした時点でストキャスティクスがゴールデンクロス+ADX(-D:34)で利益確定です。

※応用:50ラインで見るストキャス循環論

ここまで、ストキャス循環論をADXやチャートパターンと複合的に見て基本的な場面を確認していきました。だいぶ慣れてきたと思いますので少し応用の場面を紹介したいと思います。

・赤線:BTC/USD:2017/07/06(03:15頃)

【相場の状態:中・下・下】

いままでデッドクロスはレベル75以上で見てきました。プライマリートレンドで「50」は中立のラインです。このラインは、セカンダリートレンド以下の転換点となり得ます。基本的には1分足みればこの場面でも3本線のクロスがみれます。このチャートでいえば、15分足(右)で黒線が「50」で止まっている所を青線(中期)が下抜きしていて、セカンダリートレンドで下目線という状況です。

日足でチャートを見ると、ここを天井付近とする「グランビルの法則:売り5(特殊系)」か上昇フラッグを作る「グランビルの法則:買い3」あたりのシナリオが想定できます。何れにしても60期間移動平均線がダブルトップ(オレンジ)のネックラインで抵抗線化しているのがローソク足で確認できるのと、チャートパターンも右下がりですので下目線の方が優位性が高いと言えます。

このチャートでは、大きくレートが下降した後はトレンドが発生していますのでMACDが信頼できます。1時間足でOSMAが上向き、MACDのゴールデンクロス直前で利益確定です。

「ここからさらに下がるか?」

とはこの手法では思わないはずです。なぜなら狙いは

「グランビルの法則:5特殊系」のシターンムーブ、または、上昇フラッグの右下の反転ポイントまでの下落です。

経験則から、移動平均線の向きが上向きの状態ですので急激に下降したとしても一度「戻り高値」を作りにくる事が濃厚です。継続的な下降トレンドは移動平均線が下向きにならないと厳しいです。欲を出してセカンダリートレンドで見た時の1波分以上は望んではいけません。

エントリーした時、「損切の場所」「利確の場所」はある程度決めておくべきです。その時の感情でトレードをしてしまうのは避けましょう。

【ロングの事例集】

・青線:BTC/USD:2017/07/15(14:30頃)

【相場の状態:上・下・下】

上昇トレンド、プライマリートレンドの「押し安値」でロングを狙います。

・グランビルの法則4:短期の買い

ここで注意したいのが、レートが日足で「60期間」と「200期間」の間ですから、下手をすると200期間の移動平均線まで一気に下がる事も可能性としてはあります。

15分足で、ADXの赤い点線を見てください。ーD高値2点目で折り返し、34を下抜きしたタイミングでストキャスティクスもピークを折り返しています。

その後のストキャスティクス3線がクロスする所がロングのエントリーポイントです。

次に15分足で利益確定タイミングを探します。60期間移動平均線を上抜きした後、ストキャスティクス中期線(青)を短期線(黄色)が下抜きしました。マイナートレンドでは上昇トレンドが停滞した部分になりますので早めに利益確定しても良い場面です(値幅も120ドルあります。変動率から考えても妥当な線ではあります)。ここから欲を出してポジションを引っ張ってしまった場合でも次の青い四角で囲んだラインまでには利益確定をするべきです。

正直「グランビルの法則:4(短期の買い)」のつもりで入りましたので、1時間足のチャート(中)で60期間平均線までもう少し乖離をうめてくれるかという期待で入りましたが、右下がりのダブルトップのチャートパターンのトップ2点目でADXも反転クロスしそうです。ADXの値も大きく上がった上での反転ですので、再上昇するとしても大きく押す事が予想できますので一旦ポジションを抜けるべきです。

・青線:BTC/USD:2017/07/16(21:45頃)

【相場の状態:中・下・下】

一つ上のチャートの続きです。やはり、日足の押し安値まで落ちてきました。日足の水平線(緑)は強い支持線と見る事ができます。しかし、下に割った場合には反対に強い抵抗線と化する心配があります。そこで、チャートパターンとダウ理論に頼ります。できれば逆三尊かダブルボトムがでてローソク足レベルで安値を切り上げてから順張りでエントリーしたい場面です。

15分足を検討していきます。ADX左側・-D34の時点で下降トレンドの反転が確認できます。いつもならばここでロングエントリーしてしまう所ですが、待ちます。青い縦線が理想のエントリーポイントです。ダブルボトムが完成した所でローソク足高値を切り上げアップトレンドです。

参照:(1-2)ローソク足レベルでのダウ理論

スキャルピング(短期売買)の場合はストキャスティクス3線がデッドクロスした所でADXの+D34で利益確定です。

特に、ダウ理論の押し安値(赤い四角)の線上これは短時間の時間軸では気が付けない事です。マルチフレーム分析で日足レベルのサポートになりそうな場所はチェックしておきましょう。また、日足で押し安値の左下(緑四角)でプラットフォームが出来ています。この点からもある程度安全なポイントであると考えられます。

いつもならばここでおしまいですが、一つレベルを上げます。

「・青線:BTC/USD:2017/07/06(03:15頃) 」のチャート例を思い出してください。

プライマリートレンドでは「グランビルの法則3:買い増し」を見越していたはずです。

ここでしっかり上昇トレンドが確認できましたので少し長めにポジションを持って値幅をとりにいっても良い場面です。

・レベルアップ→ここぞという時はリスクをとる

・青線:BTC/USD:2017/07/18(20:15頃)

一つ上のチャートの続編です。利益確定せずロング継続のつもりで見てください。中央の1時間足のチャートが重要になります。赤丸の部分でストキャスティクスがデッドクロスしている個所があります。結果的にMACDでもデッドクロスする箇所になりますが、この時点では通常わかりません。そこで15分足のADXを見ます。赤線の+D34でサインが出ています。ここで利益確定ができます。約600ドル幅でのチャレンジとなっています。

しかし、「○○儲かったから利確しよう」という判断は絶対にやめてください。利益を見ると精神状態が揺さぶられます。私もそうです。あくまでも、エントリー時に決めたルールを守って作業としてこなしてください。

ここで復習です。オシレーターばかりに目が言ってしまう頃かと思いますので一番はじめに学んだ事を思い出してください。この手法でオシレーターを使う意義は「トレンドを確認する事」にあります。

(1-1-3)トレンドは「3つ」の段階で出来ている

を思い出してください。1時間足のチャートを色分けすると上記の様になります。結局は、小さなトレンドの転換を何回か経て大きなトレンドを作っていっています。オシレーターは補助的に使用するべきで、基礎理論にのっとった方針がなければ振り回されてしまいます。

・青線:BTC/USD:2017/11/14(12:15頃)

【相場の状態:上・中・中】

1時間足と15分足で2本の移動平均線の中で、下の線にサポートされている場面です。1時間足のOSMAも下げ止まっています。日足ではストキャスティクスの黒線(長期)が高値で維持され継続的な上昇トレンドです。プライマリートレンドでここまで強い相場の状況は稀ですから、押し目が来た場合絶好の買いポイントとなります。1時間足でも同様に継続的な上昇トレンドでしたが青縦線の時点でいったん押し目を作り、ストキャスティクス青線(中期)をストキャスティクス黄色線が上抜き(ゴールデンクロス)した状況です。

15分足でエントリータイミングをADX(ーD)が34をした抜きしています。トレンド転換のサインですのでロングでエントリーします。利益確定もストキャスティクスがレベル75以上でデッドクロスした所(15分足中央の縦赤線)になります。値幅で判断することは避けたいですが、「大衆的な目線」でいくと、この時点で200ドル幅で短期的な利食い期としては妥当です。しかしながら、相場は「異常な加熱状態」です。当時リアルタイムでトレードしていた方は体感したかと思いますが次々に発表される高ファンダ、CMや雑誌でも大々的に報じられ口座開設に行列ができる(時間がかかる)など大きく下げる雰囲気ではありませんでした。雰囲気でトレードするのは勿論NGですが、状況からいってロングの方が優位性を確保できる確率が高いのは明白でした。現に、現物が買われて、連日仮想通貨市場の時価総額が更新していました。

そこで、よくある押し目から再上昇の動き

「15分足でストキャスティクスの中期線と短期線の値が25以下になりゴールデンクロスしてADX(ーD)が上昇しピークから折り返して34した抜きで利食いのシナリオを描きます。

ここまで読み切っていただいた方にはお判りかと思いますが、このアクションは頻出ですよね。正確な未来の事は誰にも判りませんが人間の心理行動は統計的に見てある程度の規則性が観測できます。

そこで、緑縦線(ADXの2線が反転クロス)で再上昇の可能性を予想することが可能です。シナリオから大きく外れる場合にはポジションを抜ければよい訳です。

ここで描いたシナリオから外れるのは60期間移動線のサポートを下抜きした場合です。

・積極的にロングを入れない場面をつくる

先ほど検証した15分足チャートを例にします。

レートがどんどん上昇すると「自分も乗り遅れまい!!」と買いたくなる気持ちは良くわかります。しかし、上昇トレンドと言ってもその中で高値掴みしたのでは面白くありません。そこで、

「積極的に買わない箇所を作ります」

「良いイナゴ買い」を目指し、ADXとストキャスティクスを使って「ロングをいれてはならない範囲」を決めていきます。まず、前提として「ストキャスティクス」の値が高い場合には買いを入れるタイミングではありません。青い縦線のライン上でロングを検討することは許容できます。しかし、オレンジの四角と緑の四角は「買ってはいけない場面」です。

緑の四角ではADXが中央値付近、また、ストキャスティクスも50前後で揉み合い方向性がでていません。

オレンジの四角の範囲では、ADXとストキャスティクスが上昇済みでエントリータイミングとしては遅すぎます。

ポジポジ病(ポジションを頻繁に持ちたくなる病気)の方は積極的にトレードしないルールを意識していきしょう。

・青線:BTC/USD:2018/02/06(11:30頃)

【相場の状態:下・下・下】

日足ではOSMAとレートで「強気のダイバージェンス」が発生しています。これは数年に1回起こるかどうか稀なタイミングです。プライマリートレンドでの大きな戻り目になることが予想されます。「戻り高値」をつけるのであれば「60期間移動平均線(黒線)」あたりまで見ることができます。

プライマリートレンドでは、強い下降トレンドです。ロングは逆張りになる場面為、セカンダリートレンドで上昇トレンドを確認してから入るべきです。1時間足ではOSMA(MACDも)が0線を抜きが予見できる戻り方です。

15分足でエントリータイミングを待ちます。マイナートレンドの範囲では上昇トレンドの押し目(50ラインでのゴールデンクロス)がロングエントリーポイントです。しっかり安値が切りあがってからエントリーします。チャートパターンでは直近にダブルボトム(安値)が発生しています。ダウ理論ではダウントレンドの範疇です。ですからストキャスティクス3線がゴールデンクロスしていますがリターンムーブが発生しやすく(緑)、プライマリートレンド逆ポジションとなりますので念のためロングエントリーは見送ります。リターン部分を除いた60期間移動平均線をネックラインとする「逆三尊」の右肩の青縦線でロングエントリーです。ADXもD2線が交差してトレンドが転換する場面となります。利益確定は15分足で高値のライン(緑点線)上でADX(+D)がタッチした箇所です。ちょうど200期間移動平均線が抵抗線となっています。

・青線:BTC/USD:2018/02/14(11:30頃)

【相場の状態:中・上・上】

プライマリートレンドでは下降トレンド、プライマリートレンドでは上昇の場面です。ロングはプライマリートレンドに逆らう形になりますので、マイナートレンドではトレンドフォローをしっかりするべきです。

15分足の縦青線でロングエントリー(ADX2線がクロス・ストキャスティクス中期と短期がゴールデンクロス)、縦赤線で利益確定(+D34下抜き)です。たった45分の間に350ドル幅で上昇し、急なトレンドが発生しています。

この時、ローソク足レベルでのダウ理論も確認してください。

波形で安値切り上げ、ローソク足で高値更新が望ましいです。

<まとめ>

最後に、この手法を使いこなす為の注意点について解説したいと思います。

・この手法が機能するための条件

この手法では「ストキャスティクス」と「ADX」が肝になっています。チャートを検証していただいた方はお気づきだと思いますが、「ある程度トレンドが発生していないと役に立たない」という点は注意してください。

この手法に関わらず、オシレーターを使う時には「何のために作られているのか?」計算式等を確認してから使用する様にしてください。オシレーターのサインを妄信するのは危険です。

特に今回手法は「トレンドの転換」又は「トレンドの継続」を見極める必要がありますから無風の状態でポジションをとることは出来ません。

私の場合、トレードをはじめた当初は「今エントリーできるか否か?」ばかりを考えていました。いまでは「エントリーしてはいけない場所はどこか?」をよく考える様になりました。

私は、「自分が得意な場面で大きく勝てれば良い」と考えます。

特に自信をもって損切ラインを設定できない箇所ではエントリーするべきではありません。是非、積極的に「トレードしない箇所」を意識して優位性の確保に努めてみてください。

<あとがき>

ここまで、長文にお付き合いくださいまして誠にありがとうございました。

「トレード初心者だった頃の自分が知りたかった事」をイメージして書きました。教科書的な表現だけだとつまらないし、具体的な手法も感覚的な部分が多くなってしまうと再現するのが難しくなってしまうのでバランスをとるのが非常に難しいところではありましたが、思い切って自分の目線を大切に書きました。

主観が入っていますし、専門用語も多いので読破するのは大変な労力だったと思います。根気強くお付き合い下さいました事、心より感謝いたします。

twitterではこの手法を使った場面等について継続的に事例を紹介していく予定です。是非チェックしてみてください。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

【NEW!】トレード手法を公開しました。
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