先日、「ネム財団」が破産の危機である報道が多く飛び交っていましたが、結論から言うと「単純に財源が無くなったら破産します」という話では無い点注意が必要です。
そもそも、「ネム財団」=「NEM(XEM)の発行権限者」では無く、ネム財団は「NEMのプロモーション活動を振興する団体」です。
ですから、仮にネム財団が無くなった所でNEMが無くなる事にはなりません。
今回の騒動は、従来の体制を整理しただけのシンプルかつポジティブな内容であると見えます。
順を追って見ていきましょう。
- 目 次 -
NEM.io財団からの発表
まずは、NEM.io財団から声明です。
-https://nemjapan.jp/message-to-the-community/より-
これまでの事NEM.io財団(以下「財団」といいます)は過去2年に渡り、世界で初めての非中央集権型組織として世界各地においてプロモーション活動を行ってきました。財団はNEMのパブリックチェーンの将来についての決定とその普及を任されていました。2018年は、非中央集権型組織として世界の各地に対して大きな裁量を与え、NEMに関わるプロモーション活動である限り、自由に活動をさせてきました。結果として組織体制が正しく機能せず、もがきながら運営する結果となっていました。
選挙後、2019年1月1日から新しい評議会と一緒に2018年度の財団の状況を改めて確認しました。優秀な人材が熱心に業務に取り組みつつも、財団の目的に必ずしも沿わない活動や各地域で重複した活動があり、また活動の評価基準が曖昧であること等を認識しました。資金に対する乏しい透明性、疑問符のつくようなROI(投資収益率)、それから月次900万XEMに相当するバーンレート(資本燃焼率)が判明しました。効率的な組織運営という観点からは、既存の組織体制が失敗していることは明確でした。おそらく、XEMの価格が高騰している時は大した問題には見えなかったかもしれませんが、”仮想通貨の冬”とも言われる時期に、継続的な事業を運営するにあたり、これらは非常に大きな問題です。
今、起こっている事について
良いニュース
NEMをとりまくユーザー、投資家、従業員、開発者そして協業先の永続的な利益のため、評議会はこの市場の変化を日々の業務に取り入れる必要があります。評議会は(公式に着任する以前の)昨年12月より週に幾度となく会議を重ね、7つの時差がある地域から参加するメンバーで、とるべき方策について合意しました。
私達は財団の業務・指示系統・ミッション等を、完全にゼロから建て直します。これは新しいリーダー達と共に財団が大きなコミュニティを支えるために存在し、目標達成のため再出発する事を意味します。
大きな変化として、NEM.io財団は、プロモーションを中心とした組織から、プロダクトを中心とした組織へと移行します。
新組織
財団の新組織は各地域代表体制をなくし、プロダクトに特化した組織に変わります。今後の財団員はCTO(Chief Technology Officer)、CPM(Chief of Product Management)、CFO(Chief Financial Officer)、CBO(Chief Business Development Officer)、COO(Chief Operations Officer)、CMO(Chief Marketing Officer)と CRO(Chief Revenue Officer)の率いるチームに配属されます。それぞれのチームメンバーは、明確な評価指標とROIを持ってチームのトップに業務の報告を行います。透明性と説明責任を持って評議会とコミュニティに報告を行うためです。全ての資金使途はCFOにより追跡されます。評議会の役割は現場の業務執行に直接かかわらず、それを監督する立場になります。
今後の重要事項
新組織のコミュニティプロポーザルでは、プロモーションの費用を最低限まで減らし、NEMのプラットフォームを業界一にするためのプロダクトとはいかなるものか、開発ツール計画と開発者(エンジニア)を財団に加える計画を立てています 。持続可能性を考えた計画も新組織体制プロポーザルに含めています。
新組織のプロポーザルは、既存の組織が月次900万XEMに相当するバーンレートだったものを60%減額しました。残った財源を責任を持って運用することで、本来の財団が達成するべきゴールをも超える結果が可能になります。資金を受けるまでやることはたくさんあります。
新しいバーンレートでは、これまでの従業員数、協業先やプロジェクトのサポートが出来なくなり全て停止する必要があります。これまでサポートしてきてくれた方々や協業先の方々に痛みを伴う困難な決断ですが、評議会で合意した決定を通して、皆さまに財団の状況を透明性を持って報告させて頂きました。
多くの質問が想定されます。お答えすべく情報は出来るだけ早くお知らせいたしますが、今、皆さんにお伝えしたいのは、これはNEMの技術やプラットフォームの問題ではく、財団のものです。財団が対峙する危機とその程度に見あう、思いきった対策が必要であることです。
良いニュースと希望
ここからは良いニュースです。私達はこの問題を解決できます。悪い問題のように見えて、そこには驚くべき可能性があります。NEMは現在でも、ビジネスアプリケーションを構築するのに最も適したブロックチェーン技術の一つで、多くの開発者の支持を得ています。そして私達の取り組みは、業界を牽引すべくーさらに技術で先を目指す事ーです。数多くのこ協業先に求められていたNEM v.2によって提供される新機能は、これまでの壁を破り数ヶ月でその姿を表します。これからは、どのような協業先と何の事業開発を行うかなど、完全な透明性を持って実施され、費用対効果も報告されます。私達はチームとなってゴールに向かって進んでいきます。ファイナンスとプロダクト開発のチームは一体となり、次の強気相場に備え、来たるべき時にはその益を最大化できるよう務めます。
初めての挑戦を目前にしています。自信を持ち、これら変化を前向きに受け止め、財団がこれを読んでくださっているあなたと一緒に成し遂げられる事に向かっていきましょう。何よりも、コミュニティこそがNEMを存在させています。NEMはコミュニティのものです。コミュニティとの信頼関係があってこそこれらを実現できると考えています。
コミュニティと財団スタッフへのメッセージ
コミュニティの皆さんへ。皆さんのお一人お一人がNEMのブロックチェーン・プラットフォームを支える基盤であり砦です。新しい評議会は、皆さんをがっかりさせないよう、カタパルト、持続可能性、そして財団のガバナンスを建て直す事に注力します。
勤労な財団スタッフの皆さんへ。この難しい局面でどう言葉を選べば良いかわかりません。発足しわずか1ヶ月の評議会が見た厳しい現実から、このような決断をしました。過去にあった財団運営のあり方をお詫びしようがありません。しかしながら未来には希望がある事もお伝えさせてください。
最後に
私はここで改めて、あくまで楽観的に財団の未来を見ている事をお伝えさせてください。新しい評議会は重要なゴールに向かい集中し進んでいきます。この「仮想通貨の冬」を乗り越え、業界のリーダーの地位を維持します。カタパルトの登場は、ブロックチェーン業界に革命を起こします。この旅路を支える皆さんの存在に感謝しています。この冬の次には、カタパルトが商用ブロックチェーン・ソフトウェアとして市場を席巻する時が来ます。3つのゴール
1. より多くの企業がカタパルトを実装・導入します2. カタパルトにより、パブリック(NEM)とプライベート(mijin)が相互に繋がります
3. より強いリーダーシップと、強固なガバナンス、そしてコミュニティ・パートナー・世界への貢献をもって、私達には素晴らしい未来がもたらされます
コミュニティからの期待が高い事を理解しています。これら期待に沿うべく、尽力を注ぎます。
皆さまに最後に伝えたいメッセージがあります。これまでの財団の形はなくなります。新しいプロポーザルには、新体制の今までと異なる取り組みが明確に記載されます。私達はコミュニティをサポートするために存在します。この新しいプロポーザルを実現するべく、支援してくださった事に感謝しています。
私達は新たに、無駄のない、製品に特化した、利益を稼ぎ、コミュニティに仕える組織として再出発します。
お読みいただき、ありがとうございました。
ポイントを整理
プロモーションを中心とした組織から、プロダクトを中心とした組織へと移行します。
NEMになじみが無い方々も去年から耳にした事がありと思いますが「カタパルトいい加減進めますよ」って事です。
前の体制の膿だししてスピード感もってやっていきますよ・・・・というイメージと思ってます。
既存の組織が月次900万XEMに相当するバーンレートだったものを60%減額しました。
簡単にいうと運営費をコンパクトにして「毎月のXEMの売り圧を減らしますよ」という事。
ああ、、、よかった。
個人的には超ポジティブなニュースにしか見えないです。
まあ、私はトレーダなので「だから買え」という事でもないんですが・・・・(テクニカルをみて判断してます。)。
目先はダウントレンドなのでBTCが上がって新規の資金が流入してアップトレンドを確認してから買えばよいと思います。逆張りはオススメしません。
Mt5でnem見れるの快適で草w
ADXの時間論とEW,グランビルなどゴニョゴニョすると、、、
結構瀬戸際。
12時間以内に4,75円以上になればレベル34あたりで下げ止まりそうだけども。いまのとこ下目線。 pic.twitter.com/M18WUdPI15— ネム太郎☆BTCFXトレーダー (@nem_tai_xem) 2019年1月31日
順張りは「ダウ理論」をご参照ください。
今回の記事は、やっぱりアタシ「ネム太郎」なのでちゃんと釘さしときたかったのでザっとですが書かせていただきました。
NEMは好きだし実際もモザイクは発行するのも使うの簡単なので、技術的な開発には期待しています。