押し目買いとは、単純なレートの下落ではありません。解釈を間違えると大幅な下落に巻き込まれる可能性があります。
初歩的なレートの動きをテーマに解説をしていきます。
「安くなったら買う」は正しいか?
レートが下降する場面

ローソク足チャートは、小さな波形を作りながら大きな波形を作っていきます。「下げ」は、大きくわけて「上昇中の下げ」と「下降中の下げ」に分類されます。これらの違いを認識する事はトレードの初歩で、非常に大切になります。
トレンドの読み方が判らない方は、「ダウ理論でトレンドを極める│押し安値と戻り高値」又は、「移動平均線でトレンドを判断する」の記事をご参照ください。
下降トレンド中の場合

まず、下降トレンド中の下落(A点)で買いを入れた場合、少しレートを戻してから再び下降してしまっています。これでは、大きな下降の流れに乗ってしまい損がでます。「安くなったら買う」というオペレーションを広義では「ナンピン」と呼んでいますが、私はお勧めしません。理由は次の記事にも書いていますのでご参照いただければ幸いです。
では、反対に上昇トレンド中ではどうでしょうか。
上昇トレンド中の場合

大きな波形が上昇トレンド中の一時的な下落で買いを入れる場合には利益が出ています。
図の様に、「移動平均線」で反発する事が多く、この様な場面が「押し目買い」と一般的に表現されています。
「押し目買い」とは、「上昇トレンド」の一時的な押し(ローソク足の下降)で入れる「買い(ロング)」と理解しておけばよいでしょう。
私の場合は、以下のツイートの様にストキャスティクス(オリジナル設定の3LINE)を使用して「押し目」を確認しています。
移動平均線だけでは無く、オシレーターの併用や「リバーサル」等のシグナルの併用をオススメいたします。
上昇トレンド中の買い増しポイント。ストキャス中期線がクロス。
これ7回やるだけで10000円幅。
スキャから学ぶのがオススメです。#ストキャス循環論 pic.twitter.com/cQUYKuhbz2— ネム太郎☆FX・トレーダー (@nem_tai_xem) 2019年4月30日
戻り売り
「戻り売り」とは、「下降トレンド」の一時的な戻り(ローソク足の上昇)で入れる「売り(ショート)」の事を指します。

「B点」の位置が理想的な「戻り売り」のポイントです。移動平均線で反発している地点から継続的に下降しています。
また、これらは「グランビルの法則」を学ぶ上で理解しておく事項でもあります。

上記の図では「売り乗せ(グランビルの法則:7)」の場面に似ているのがお判りいただけると思います。
単純に移動平均線に触れたからといって安易にポジションを持つのは避け、他の指標と併せてチャートを見る事で精度が上がるかと思います注意してください。
まとめ
・「押し目買い」とは、「上昇トレンド」の一時的な押し(ローソク足の下降)で入れる「買い(ロング)」
・「戻り売り」とは、「下降トレンド」の一時的な戻り(ローソク足の上昇)で入れる「売り(ショート)」
・オシレーターの値やチャートパターン等を併用して判断する
私の手法ストキャス循環論(note:電子書籍)では以下の様に対応します。
オシレーターは普段見えない相場の勢い等も可視化してくれる非常に優秀なツールです。
トレードの勉強が進んだら是非表示させて見てください。